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放射線 放射性物質 Q&A 原発事故以前の食品 放射性物質で影響は

 食品に含まれる放射性物質の新基準値が決められるそうです。食品には東京電力福島第一原発事故の発生前から、ある程度の放射性物質が含まれていたと聞きました。どのような物質がどのくらいあるのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻)高村昇さん.

■「カリウム40」誰でも検出 野菜や果物から取り込み

 ホールボディーカウンターを使って体内の放射性物質を測定すると、誰でも必ず一つの物質が検出されます。これは「カリウム40」という放射性物質です。

 日ごろから口にする緑黄色野菜や果物などにはカリウムという物質が豊富に含まれており、カリウムの0・01%はこのカリウム40です。カリウムを含む食品を摂取するとカリウム40という放射性物質を体内に取り込み、それから放出される放射線によって、いわば内部被ばくをすることになります。

 カリウムは体の中でも筋肉に多く含まれますので、カリウム40も筋肉の量とほぼ比例することが知られています。このため一般的には男性の方が女性よりも多いということになります。例えば体重60キロの成人男性では約4000ベクレルのカリウム40が体内に存在し、これによって年間約0・17ミリシーベルト(170マイクロシーベルト)程度の内部被ばくをします。

 また、土の中に含まれている「ウラン238」から発生する「ポロニウム210」や「鉛210」といった物質も放射性物質です。これらは海に流れ込んで、海水に入った後で魚や貝の中に蓄積しますので、これらを摂取すると、野菜などと同様に内部被ばくをします。

 日本人はエックス線検査などによる医療被ばく以外に、自然界から年間1・5ミリシーベルト程度の被ばくをしますが、このうち0・8ミリシーベルト程度は食品などに含まれる放射性物質を体内に取り入れることによる内部被ばくです。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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