東日本大震災

2012年3月アーカイブ

福島原発告訴団を結成

 東京電力福島第一原発事故をめぐり、東電幹部や原子力安全委員会などの国の責任者の刑事責任を追及する「福島原発告訴団」が16日、結成された。同日、いわき市の市労働福祉会館で結成集会が開かれた。  市民団体の「脱原発福島ネットワーク」と「ハイロアクション...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

加工食品49点 基準値下回る 放射性物質検査

 福島県は15日、乾燥野菜や漬物など加工食品の放射性物質検査の結果を【表】の通り発表した。13市町村で加工された49点を調べ、放射性セシウムは全ての検体で検出下限値未満か食品衛生法の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)以下だった。  放射性ヨウ素...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

野菜34点基準超なし

 福島県は15日、野菜の放射性物質検査の結果を【表】の通り発表した。12市町村の23品目 34点を調べ、いずれも放射性セシウムは検出下限値未満か、食品衛生法の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)以下だった。放射性ヨウ素は全て検出下限値未満だった。...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

【「前線基地」の苦悩19】見過ごされた「警鐘」 訓練、反省生かされず

東電福島第一原発事故の4カ月前に行われた県原子力防災訓練。避難した住民に対するスクリーニング=双葉町体育館
 東京電力福島第一原発事故が起きた平成23年3月、県は1冊の報告書をまとめていた。A4判で、310ページ余り。事故から4カ月前の22年11月、大熊町のオフサイトセンターを中心に行われた県原子力防災訓練を記録している。  想定した事故のシナリオをはじめ...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

【24年度 葉タバコ売買】県内128戸契約解除 新基準で打撃 4分の1減 産地衰退懸念

種まきを終えたばかりの共同育苗所で肩を落とす黒田さん=田村市船引町移地区
 日本たばこ産業は15日、4月に導入される食品の新たな安全基準値を踏まえ、放射性セシウムが1キロ当たり100ベクレルを超える可能性が高い県内の葉タバコ農家128戸に対し、いったん結んだ平成24年度の売買契約を解除する方針を伝えた。戸数は全契約農家49...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

8月、聖地でフラ甲子園 「いわきの復興後押し」

第1回フラガールズ甲子園で優秀賞を獲得した小名浜高のダンス=昨年9月4日、東京・秋葉原
■第2回実行委員長 丹野知さん(39)  第2回全国高校フラ競技大会「フラガールズ甲子園」が8月19日、いわき市平のアリオスで開かれる。昨年9月の第1回大会は、東日本大震災などにより、東京・秋葉原での開催となった。念願の「フラガールの聖地」での開催に...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

県、東電に初の賠償請求 汚泥、病院損害で70億円超 

 東京電力福島第一原発事故で、県は今月中に東電に対し初の損害賠償を請求する。歳入猶予期限が5月までとなっている特別会計の下水汚泥対策費の一部約3億円と、企業会計の県立大野病院の営業損害費約3億~4億円の約7億円。下水汚泥対策費の請求額は最終的に平成2...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

楢葉町議会「反対」可決 中間貯蔵施設の町内設置

 放射性物質の除染作業で出た土壌などを保管する中間貯蔵施設をめぐり、政府が設置を要請した双葉、大熊、楢葉3町のうち、楢葉町議会は15日、設置に反対する意見書を全会一致で可決した。早ければ来週中にも政府に提出する。  意見書は「施設が設置されれば、放射...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

畜産農家に輸入乾草支給 来月から鮫川村、許容値厳格化で 

 鮫川村は牛用飼料に含まれる放射性セシウムの暫定許容値が4月から厳格化されるのに伴い、畜産農家が牧草の確保に行き詰まり廃業の危機を迎えるとして、村内の畜産農家に輸入乾草を支給する方針を固めた。現物支給による畜産農家の救援は県内初。  飼料の暫定許容値...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

4歳未満、直接検査へ 内部被ばくで県が測定法検討

 県はホールボディーカウンターによる内部被ばく検査で、4歳未満の乳幼児を実際に測定する手法の検討に入った。乳幼児は検査中に体を動かすなどして正確な測定が困難で、検査の精度を高めることが課題となっている。このため、日本原子力研究開発機構などの協力を受け...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

農地除染作業機を試験 飯舘 

のり面表土削り取り機の現地試験
 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の生物系特定産業技術研究支援センター(さいたま市)は15日、東京電力福島第一原発事故で全村避難している飯舘村で、除染用作業機の現地試験を行った。  農道表層剥ぎ取り機、のり面表土と畦畔(けいはん...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

放射性物質測定など研究 県農業総合センター 郡山で成果発表会

 県農業総合センター研究成果発表会は14日、郡山市の同センターで開かれた。放射性物質の研究で9人、一般研究で4人が登壇した。  県内6カ所で開催している中の本部の発表。関係者約170人が出席した。県農業総合センターの門馬信二所長があいさつした後、発...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

外部被ばく平均0.11ミリシーベルト いわき市調査小中学生ら 98%が1ミリシーベルト未満

 いわき市は14日、市内の小中学生らの3カ月間の外部被ばく線量測定結果を発表した。市内の小学生1人の被ばく線量が11.75ミリシーベルトに上るなど一部に高い値も見られたが、平均は0.11ミリシーベルトだった。1ミリシーベルト未満は全体の98%に当たる...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

スクリーニング場 富岡町内に新施設 政府 21日の一時帰宅から供用

 政府の原子力災害現地対策本部は14日までに、富岡町毛萱(けがや)に「毛萱・波倉スクリーニング場」を整備した。21日に予定している富岡町住民の一時帰宅のスクリーニングから供用開始する。  施設の広さは1万3601平方メートルで、受け付け用テント、駐...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

牧草許容値超え 牛用飼料再調査

 県は14日、牛用飼料の放射性物質の再調査結果を発表した。  牧草で田村南部(田村市、小野町)の3番草で新たに暫定許容値(1キロ当たり100ベクレル)を超え、県は使用自粛を要請した。  今回は平成23年産の牧草25点、稲わら3点、稲発酵粗飼料6点...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

ヤマメ2検体基準値超 魚介類、100ベクレル超採捕制限へ

 県は14日、魚介類の放射性物質の検査結果を発表した。桑折町の産ケ沢川(阿武隈川水系)のヤマメから760ベクレル、伊達市の大石川(同)のヤマメから1130ベクレルの放射性セシウムが検出され、食品衛生法の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超えた...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

【24年産米 作付け】管理計画策定に苦慮 6市町、人手不足

 平成23年産米で1キロ当たり100ベクレル超の放射性セシウムが検出され、国から安全対策を条件に24年産米の作付けが認められた福島、二本松、伊達など6市町。コメ作りを継続したいとの要望はかなったものの、農林水産省が求める栽培の管理計画策定に苦慮してい...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

【24年産米 作付け】補助は、試験栽培は 国と市町村深い溝

 平成23年産米の放射性セシウムの検査で、ほとんどが1キロ当たり100ベクレル以下だった会津地方。しかし、4月から食品のセシウムの基準値が100ベクレル以下になり、消費者の目がさらに厳しくなると予想されることから、セシウム吸収を抑制する独自の安全対策...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

【「前線基地」の苦悩18】建設、運営で擦れ違い 県、国話し合い少なく

オフサイトセンターの開所で、施設や設備を確かめる各機関からの出席者=平成14年4月1日
 「原子力災害が発生した場合に『緊急事態応急対策拠点施設』として使用することを目的として、福島県と国が協力して整備したものです」  県が作成した大熊町のオフサイトセンターのパンフレットには、県と国が一体的にセンターを整備し、事故に対応する考え方を盛...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

今を生きる 教え子との再会心待ち 思い出集め卒業CD

教え子との再会を楽しみに卒業記念CDを見る江井さん
■いわき市 25日に「楢葉中3年生」の卒業を祝う会開催 江井寿隆さん(55)  警戒区域にある楢葉町の楢葉中の3年生82人は震災後、全国の30校に分かれ、今春、それぞれ卒業式を迎えている。「楢葉で過ごせなかった中学校最後の1年間の空白を少しでも埋め...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

地熱開発対策委が発足 本県と山形の関係者 温泉資源の保護目指す

遠藤淳一委員長
 国の地熱発電開発の候補地になっている磐梯山や周辺の温泉資源などを守るため、福島、山形両県の温泉事業者らが14日、「磐梯・吾妻・安達太良地熱開発対策委員会」を設立した。遠藤淳一代表発起人(高湯温泉・吾妻屋社長)を委員長に選んだ。  東京電力福島第一原...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

環境省に帰還条件提示 川俣の山木屋地区自治会

 計画的避難区域の川俣町山木屋地区の山木屋地区自治会(大内秀一会長)は14日、環境省の福島環境再生事務所に対し、帰還の条件として(1)地区内の山頂から除染を開始し全域で実施すること(2)外部被ばく線量を年間1ミリシーベルト以下に抑えることの2点を提示...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

警戒区域内 窃盗920件 8割超が区域設定前か 震災後から1月末まで 県議会で県警説明

 昨年3月11日の東日本大震災発生後から今年1月末までに、東京電力福島第一原発から半径20キロの警戒区域内で発生した窃盗事件は約920件あった。13日、2月定例県議会の産業振興・雇用・県土再生対策特別委員会で県警が説明した。  全体の8~9割が警戒区...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

全地点で放射性物質の検出なし 公共用水域など調査

 県は13日、公共用水域などの環境放射線モニタリング調査結果を発表した。調査した河川34地点と湖沼・ダム貯水池12点の全地点で放射性物質が検出されなかった。調査地点は次の通り。  ◇河川=阿武隈川・大正橋、広瀬川・阿武隈川合流前、同・館ノ腰橋、摺上川...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

原乳は下限値未満

 県は13日、原乳の放射性物質検査の結果を発表した。  会津坂下、南会津、福島、いわき、本宮の5市町の貯乳施設から採取した計5点を調べ、全て放射性セシウム、放射性ヨウ素とも検出下限値未満だった。...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

【「前線基地」の苦悩17】国の性急さに戸惑う 県に要望の余地なし

平成13年4月に行われたオフサイトセンター建設工事の安全祈願祭。完成時期などをめぐり県と国の交渉は難航した
 「1年間で完成させてほしい」  「そんな短期間で完成させるのは難しい」  平成12年4月。県消防防災課の災害対策係主査に着任した菊地英喜(49)は国の要請に困惑した。  茨城県東海村のジェー・シー・オー(JCO)臨界事故の発生から半年ほどが過ぎてい...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

今を生きる 愛する君とここで 「希望の唄」全国発売

発売記念ライブで「希望の唄」を熱唱する福島ロッカーズのメンバー
■郡山市 バンド18組「福島ロッカーズ」呼び掛け 福井公伸さん(48)  愛する君を守っていくために ここで生きてく 君と生きてく-。  郡山市のライブハウス「CLUB#9」。12日に開かれた「希望の唄」の発売記念ライブに詰め掛けた若者の歌声が、フロ...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

県外は5月開始 18歳以下の甲状腺検査 居住先把握など課題

 東京電力福島第一原発事故により、県外にいる18歳以下の子どもの甲状腺検査が5月にも避難先などで始まる見通しとなった。県が13日の県議会子育て・健康・医療対策特別委員会で示した。各都道府県の医療機関約100カ所で超音波検査を実施し、平成25年度内に完...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

楢葉町議会が反対 中間貯蔵施設の町内設置

 楢葉町議会総務環境常任委員会(古市福男委員長)は13日、付託されていた「楢葉町に中間貯蔵施設を設置することに反対する請願」を審議し、採択した。15日の3月定例議会最終本会議に報告後、議員発議の意見書が提出され、採択される見通し。  中間貯蔵施設の設...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

「郡全体で議論すべき」 中間貯蔵施設、双葉町が回答

 双葉町は町議会から提出されていた放射性廃棄物の中間貯蔵施設建設に関する議論や町役場機能、仮の町構想など6項目の要望書に13日までに回答した。中間貯蔵施設については「双葉郡全体で議論するべき問題。除染、損害賠償、雇用、住民支援、健康問題、復興について...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

国会で農業復興訴え JAグループ福島が集会

国の取り組み強化などを求めた要請集会
 JAグループ福島の要請集会は13日、国会内で開かれ、本県選出国会議員に対し、東京電力福島第一原発事故で被害を受けた本県農業の復旧と復興に向けた取り組み強化を訴えた。  JA福島5連の庄條徳一会長と各JA組合長が出席した。原子力損害賠償紛争審査会の指...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

3世帯からセシウム コープふくしまの食事検査「健康に問題なし」

結果を発表する宍戸理事(右端)ら関係者
 コープふくしま(本部・福島市)は13日、昨年11月から組合員を対象に実施している食事に含まれる放射性物質量の検査結果を発表した。既に公表している51世帯に加え、新たに35世帯を検査し、このうち3世帯から放射性セシウムが検出された。その他の世帯は検出...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

除染事業から暴力団排除 19日、本県に全国初の協議会

 環境省は県警本部と連携し、国が直轄で行う除染事業の受注からの暴力団排除を目指す。19日に全国で初となる「環境省除染事業等暴力団排除対策協議会」を設立する。  協議会は新規事業者が参入の増大が見込まれる除染事業で、悪質な業者が加わることを防ぐ目的で設...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

地区説明会始まる 伊達市の米作付け水田線量低減対策

24年産米について説明を受ける農家=伊達市霊山町富成地区
 伊達市の平成24年産米の作付けや水田の放射性物質低減対策についての地区説明会は13日、スタートした。管理計画に基づいた作付けへのスケジュールや低減化の取り組みについて説明した。  計画では、23年産米で1キロ当たり100ベクレル超500ベクレル以下...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

試練越え たくましく 中学校卒業式

三春校に通う同級生と合唱する富岡二中の牧内さん(左から2人目)
 県内公立中学校の卒業式が行われた13日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に翻弄(ほんろう)された約2万人が巣立ちの日を迎えた。三春町の仮設校舎で合同式を行った富岡一、二中は合わせて180人いた同級生が避難で11人だけの式となった。それでも、卒...[記事全文

南相馬に青パト2台 東京小金井、原町RCが寄贈

青パト車(後方)を贈った東京小金井、原町両RCメンバー
 東京小金井、原町両ロータリークラブ(RC)は12日、南相馬市に青色灯付きのパトロールカー2台を贈った。  原発事故で原町RC会員の斎藤文雄さんが小金井市に避難、RC例会に出席して南相馬市の現状を紹介した縁。東京小金井RCメンバーが昨年の相馬野馬追に...[記事全文

避難区域見直し、ずれこみへ 賠償基準、住民支援策まとまらず 

政府が3月末に実施予定の東京電力福島第一原発事故による避難区域の再編で、放射線量が高い地域を抱える市町村の区域見直しが4月以降にずれ込む見通しになった。再編に伴う賠償基準や住民への支援策がまとまらず住民説明会を開催できない状態が続く一方、「帰還困難区...[記事全文

請求書返送で郵便局に行列 東電の23市町村賠償請求書返送で郵便局に行列 東電の23市町村賠償

請求書の返送手続きで混み合う窓口=12日、福島市・福島中央郵便局
 東京電力福島第一原発事故に伴う県内23市町村を対象にした住民賠償の請求受け付けが始まり、郵便局に住民が殺到している。書類の返送は特定記録郵便扱いで、郵便局の窓口に持参しなければならないためだ。通常の3~4倍の住民が訪れ、最大で30分待ちの郵便局が出...[記事全文

546世帯の依頼提出 南相馬市小高区の集団損賠申し立て 

集団申し立てについて説明する行政区長会、弁護団の関係者
 東京電力福島第一原発事故の損害賠償請求で、原子力損害賠償紛争解決センターへの集団申し立てを計画している南相馬市小高区の行政区長会は12日、546世帯(約1900人分)の申し立て依頼を取りまとめ、小高区弁護団に提出した。弁護団は4月から住民と個別に相...[記事全文

カナダで邦人が写真展 震災、原発事故風化させない

福島民報社の写真に見入る現地の来場者(左)。写真の説明をする(右から)岡井さん、遠藤さん=11日(日本時間12日)、カナダ・バンクーバー
【カナダ・バンクーバーで丹治隆記者】東京工大大学院1年生でカナダに留学中の岡井宏太さん(23)=いわき市出身=らバンクーバー周辺に住む日本人有志が11日(日本時間12日)、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故をテーマにした写真展を現地の日系プレイス...[記事全文

【「前線基地」の苦悩16】国、10キロ圏内を指示 重大事故「心配ない」

「半径3キロ避難」「10キロ退避」と記されたオフサイトセンターの地図。東電福島第一原発を中心に複数の同心円が書き込まれた
 原子力災害対策拠点・オフサイトセンターの設置場所の絞り込みに当たって、国から立地地域への最大の指示は「原発から10キロ圏内」だった。  建設準備が始まった平成12年ごろ、国は原発などの原子力施設が立地する道県の担当者を東京に集め、会議を繰り返した...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

古里で最後の見送りを 1年ぶり葬祭場再開「尊い仕事」と実感

町民の声に後押しされ葬祭場を再開した大和田さん
 ■広野の「セレモニーホールふたば」社長 大和田 雅一さん(40)  東日本大震災で被災した広野町上北迫の葬祭場「セレモニーホールふたば」は3月、約1年ぶりに再開した。社長の大和田雅一さん(40)は「『古里から送り出したい』という遺族の思いにようやく...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

【東電の23市町村賠償】返送で想定外の混乱 郵便局に住民殺到 請求書持参、最大30分待ち

請求書の返送手続きで混み合う窓口=12日、福島市・福島中央郵便局
 東京電力福島第一原発事故に伴う県内23市町村を対象にした住民賠償の請求受け付けが始まり、郵便局に住民が殺到している。書類の返送は特定記録郵便扱いで、郵便局の窓口に持参しなければならないためだ。通常の三~4倍の住民が訪れ、最大で30分待ちの郵便局が出...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・断面

家族の絆「野馬追出場が供養」 最愛の4人失う

■鹿島の菅野長八さん(60)   「家族が息を引き取るとき、助けを求めていたのではないか。1年が過ぎても眠れないことが多い」。南相馬市鹿島区の会社員菅野長八さん(60)は追悼式の祭壇で、涙をこらえながら、癒えない胸の痛みを明かした。  5人家族のうち...[記事全文

カテゴリー:あなたを忘れない

ポケットに春の恵み 「姉思い摘んだのでしょう」

■白河市大信 鈴木千代子さん=当時81=  「もう少し長い時間、散歩していたなら、巻き込まれなかったかもしれないのに...」。東日本大震災による地滑りで犠牲となった白河市大信隈戸の鈴木千代子さんの遺影を見詰め、長女の北野亮子さん(60)はつぶやいた。...[記事全文

カテゴリー:あなたを忘れない

【「前線基地」の苦悩15】場所選び、地元任せ 手狭な敷地に建設

 空間線量の測定などに当たる大熊町の県原子力センター。隣接するオフサイトセンターと一体となって原発事故に対応した
 対岸の火事で済まされる事故ではなかった。平成11年9月30日、茨城県東海村のジェー・シー・オー(JCO)東海事業所で臨界事故が発生した。  「本県で同じような事故が起きる可能性はないのか」。県幹部が担当部署に次々と指示を出した。事故直後から担当者会...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

放射線 放射性物質 Q&A 基準になる「1ミリシーベルト」の意味は

 2月下旬に発表になった県の県民健康管理調査の結果で、住民の58%が年間被ばく量の推定値が1ミリシーベルトを下回ったとありました。よく基準になっている「1ミリシーベルト」の意味や健康との関係について教えてください。 【回答者】 県放射線健康リスク管理...[記事全文

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

住宅移転に独自賠償 帰還困難区住民 都市部での新築想定 

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から一年を前に、東電の西沢俊夫社長は9日までに、福島民報社のインタビューに応じた。帰還困難区域から移転し住宅を取得する際の費用について独自の賠償基準を設ける考えを示した。原発事故前の不動産評価額を適用して土地・...[記事全文

仮設の「空き家」浜通りへ 中通りから600戸移築  

 県は中通り地方で入居見込みのない仮設住宅約600戸を避難者の帰還などで需要が高まっている浜通り地方に移築する。今後、仮設住宅事業は新築ではなく未入居住宅の移築を基本に対応する。土木委で示した。  移築対象となるのは市町村の要望で建設したものの長期間...[記事全文

回収率30.6% 県民健康調査 避難区域対象「こころと習慣」 

 東京電力福島第一原発事故の発生から一年を前に、県は9日、県民健康管理調査の進捗(しんちょく)状況を発表した。避難区域などの住民を対象とした「こころの健康度・生活習慣に関する調査」は、2月23日現在の調査票回収率が30・6%だった。このうち、中学生以...[記事全文

鎮魂の明かりほのかに 東日本大震災あす1年 

手作りのキャンドルに灯をともし、祈りをささげる家族連れら=南相馬市鹿島区小池長沼仮設住宅
 県内に未曽有の被害をもたらした東日本大震災は11日、発生から一年を迎える。  県内の死者は約2千人に上り、行方不明者も200人を超す。震災と東京電力福島第一原発事故の影響で、双葉郡の住民らの避難生活が長期化。県内の仮設住宅や民間の借り上げ住宅で生活...[記事全文

古里取り戻す一歩に 住民束ね復興先導

自分が撮影したあの日の写真を見つめながら復興への思いをかみしめる鈴木さん
 東日本大震災から11日で1年。本県の復興への道のりは、いまだ険しく、遠い。大切な人や財産を失った被災者は、あらためて悲しみや苦しみを胸に刻み、前に向かって一歩踏み出す決意を固める。大好きな古里を取り戻すために。 ■いわき市平豊間 鈴木利明さん(70...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

生涯 民謡とともに 歌い方習っておくんだった

■南相馬市原町区 山本三義さん=当時73=  南相馬市萱浜の海を臨む墓地。時折、肌を刺す浜風が吹き抜ける。東日本大震災の津波で多くの墓石が流され、いまだ痛々しい姿をさらす。  かすかに波音が聞こえる。静寂の中、中央付近に立つ墓標。その下に、誰よりも民...[記事全文

カテゴリー:あなたを忘れない

【「前線基地」の苦悩14】中間報告、甘さ指摘 連絡や対応 検証続く

通信機器やパソコンが置かれたオフサイトセンターの全体会議エリア=2日
 政府の原子力災害現地対策本部長を務めた衆院議員の池田元久は先月、厚生労働省の幹部を議員会館の自室に呼び出した。  昨年9月、衆院厚生労働委員長に就き、東京電力福島第一原発事故に伴う除染や食品安全の基準値づくり、被災者の就職対策などに関わっている。前...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

知事が第一原発を視察 事故後初「避難者帰還へ努力を」 

 東京電力福島第一原発事故から一年を迎えるのを前に、佐藤雄平知事は8日、事故後初めて福島第一原発構内を訪れ、廃炉に向けた作業を視察した。水素爆発が起きた原子炉建屋を確認したほか、原子炉の安定化に向けて最前線で作業に当たる東電と協力企業の社員を激励した...[記事全文

夏の電力確保全力 東北電力社長に聞く 

今夏の供給力確保に全力を挙げる考えを示した海輪社長
 東北電力の海輪誠社長は8日、東日本大震災から一年を前に福島民報社のインタビューに応じ、今夏の電力不足が懸念される中、自社電源の確保に全力を挙げる考えを述べた。運転を停止している南相馬市の原町火力発電所の平成25年夏の再開予定をできる限り前倒しする方...[記事全文

家族よ友よ諦めない 県警、消防団が不明者一斉捜索 

「仲間を見つけたい」と語る只野分団長(右)=8日午前11時30分ごろ、浪江町の請戸漁港付近
 東日本大震災から間もなく一年を迎えるのを前に県警は8日、海上保安庁、消防本部、消防団、漁協と連携して太平洋沿岸部、阿武隈川流域などで行方不明者の大規模な一斉捜索を開始した。警戒区域では初めて消防団員が加わり、古里の仲間や住民を懸命に捜した。家族の思...[記事全文

賠償完全実施を要望 福島、いわき、二本松市 

 福島、いわき、二本松の各市は8日、東京電力に対し福島第一原発事故の収束と損害賠償の完全実施などを要望した。 【福島】  瀬戸孝則市長が宮本史昭常務に要求書を手渡した。要求は(1)原発事故以前の状態に回復するまでの損害の確実な賠償(2)被害の実態に見...[記事全文

賠償は町単位で 富岡町が国に要望

 富岡町の遠藤勝也町長は8日、国に対して、原子力損害賠償の指針を町単位で示すように要望した。避難区域の見直しに伴い、町が複数の区域に分かれた場合、家屋の賠償などで格差が生じ、避難区域見直しに対する町民理解が得られない恐れがあるという。  遠藤町長は経...[記事全文

県内初、被災者老人クラブ 富岡町民、避難先の郡山で結成  

約120人が出席した設立総会
 郡山市富田町の仮設住宅と市内の借り上げ住宅に避難している富岡町の住民による「富岡町富田仮設・借り上げ住宅老人クラブ」は8日、郡山市のおだがいさまセンターで設立総会を開いた。被災者による老人クラブの結成は県内初。  約120人が出席した。会則や忘・新...[記事全文

津波想定、初の防災訓練 相馬共同火力新地発電所

タービンフロアで行われた応急救護訓練
 相馬共同火力発電新地発電所の防災訓練は8日、新地町の同発電所などで行われた。  東日本大震災から一年を迎えるのを機に相馬消防署新地分署の協力を得て初めて津波想定訓練に取り組んだ。  相馬沖を震源とする巨大地震が起き、約45分後に大津波が来る-との想...[記事全文

農業の放射能汚染探る 郡山でシンポ

本県やチェルノブイリ原発事故周辺国の研究者らが講演した国際研究シンポジウム
 「農業及(およ)び土壌の放射能汚染対策技術国際研究シンポジウム」は8日、郡山市の郡山ユラックス熱海で開幕した。  農水省、国際科学技術センター、ウクライナ科学技術センターの主催、県や米国エネルギー省などの協力、外務省、福島民報社などの後援。自治体や...[記事全文

測定員不足 開始遅れ 南相馬市の食品放射性物質検査 

 南相馬市は市民が栽培した農産物などの放射性物質検査を機器47台を活用して2月に本格的に始める予定だったが、測定員を確保できず今月15日にずれ込み、機器も8台だけで開始することになった。  8台を含めて市には現在、県から機器37台が貸与されている。こ...[記事全文

8市再開予定 24年度 小中学校プール利用  

 東京電力福島第一原発事故に伴い、平成23年度に小中学校のプール利用を中止した中・浜通りの11市のうち、福島、いわき、白河、須賀川、二本松、田村、南相馬、伊達の8市が24年度の再開を予定していることが8日までの福島民報社の調べで分かった。郡山、相馬、...[記事全文

コース一部を園児に開放 石川CCあすから、外遊びように 

 石川町の福島石川カントリークラブは今シーズンの営業を開始する10日から、平日に限りコースの一部を幼稚園児の遊び場として無料開放する。町内の空間放射線量は県内の他地域より比較的低く、外遊びを控えている地域の園児に来てもらい元気いっぱい遊んでほしいとし...[記事全文

浪江町が集団賠償検討 3月定例議会で町長表明

 浪江町は東京電力福島第一原発事故の東電への町民の損害賠償請求で集団申し立てを検討する考えを明かした。馬場有町長が8日開会した3月定例議会の一般質問に答えた。  町民の約3割が、まだ請求していない現状に触れ「高齢や病気などで意思表示ができない人もいる...[記事全文

【「前線基地」の苦悩13】現地復帰求める声も 国、当面は県庁で対応

小沢氏が昨年5月下旬に訪ねたときのオフサイトセンターの入り口付近。段ボールやビニールが散乱していた
 玄関での問い掛けに返答はなかった。昨年5月下旬、大熊町のオフサイトセンターに県議、小沢隆の声だけが響いた。東京電力福島第一原発事故の政府現地対策本部がオフサイトセンターから県庁に移って2カ月余りが過ぎていた。  小沢は会津坂下町が地元で、平成7年の...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

優しさあふれた厳父 自慢のたくあんもう二度と

■いわき市岩間 小野静一さん=当時73=  いわき市岩間町で津波の犠牲になり火葬された小野静一さんのひつぎには砂が高温で溶けたようなどろりとしたガラス状の痕跡が残っていた。長男浩さん(44)は父の最期を思うと、今も悔しさが込み上げる。「海水と一緒に砂...[記事全文

カテゴリー:あなたを忘れない

原発事故で休業 感激の店舗再開 ふねひきパークに出店 避難者も来店

開店セレモニーであいさつする松原社長
■浪江のショッピングセンター「サンプラザ」 運営会社社長 松原茂さん  東京電力福島第一原発事故で警戒区域となった浪江町のショッピングセンター「サンプラザ」が8日、田村市船引町の商業施設「ふねひきパーク」にオープンした。開店式典で運営会社マツバヤ社長...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

田植踊復活目指す 「古里の絆つなぎたい」 福浦小での指導再開へ

津波で流されたが、発見され戻った田植踊の写真を見る岡和田さん
■津波で会員の多くが犠牲 小高の村上地区住民ら  南相馬市小高区村上地区の住民が、伝統の「村上の田植踊」復活を目指している。東日本大震災の津波で保存会の会員の多くが犠牲となり、衣装や道具も流された。原発事故による避難が重なる中、会員らは「古里の絆をつ...[記事全文

カテゴリー:連載・再起

働き者、弱さ見せず 抱き締めた母 小さく感じた

■須賀川市長沼 和智さつきさん=当時86=  須賀川市長沼の農業用ダム「藤沼湖」。東日本大震災で決壊し、下流の家々を濁流がのみ込んだ。荒れ狂う水は川をえぐり、土を剥ぎ取り、昨年、地域の稲穂が首を垂れることはなかった。  湖近くの借り上げ住宅に、住まい...[記事全文

カテゴリー:あなたを忘れない

【「前線基地」の苦悩12】真夜中 突然「県庁へ」 震災から5日で撤退

 県庁本庁舎5階にある政府の現地対策本部。本来ならば、大熊町のオフサイトセンターで活動を続けるはずだった=7日
 県施設管理課長の黒田啓一は県庁から郡山市の自宅に帰るため、車を運転していた。震災発生から4日目の昨年3月14日から15日に差し掛かる真夜中だった。携帯電話が鳴り、車を止めた。部下の声だった。「県庁に戻ってほしい、と総務部長から連絡が入っています」。...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

首相、基金に予算措置確約 福島民報社インタビュー

 野田佳彦首相は7日、福島民報社のインタビューに答え、福島復興再生特措法案に基づく県の県民健康管理基金などへの予算措置を確約した。県内の除染促進に向けて各市町村の除染計画にきめ細かく財政支援する方針も示すとともに、除染技術の開発に国が責任を持って取り...[記事全文

伊達市は「字」単位で作付け制限へ 24年産米作付けで

 平成24年産米の作付けで伊達市は、23年産米で1キロ当たり500ベクレル超のコメが確認された旧町村は「字」単位で作付けを制限する方針を7日までに固めた。県は500ベクレル超、100ベクレル超500ベクレル以下の地域がある市町村の作付け方針をまとめ、...[記事全文

今年はあんぽ柿生産 JA伊達みらい、除染と検査で安全確保

 JA伊達みらいあんぽ柿生産部会は7日、伊達市保原町のスカイパレスで総会を開き、平成24年産のあんぽ柿を加工・生産することを決めた。  23年産のあんぽ柿は、県の加工自粛要請を受け、生産を中止した。24年産は、自粛後に実施している樹皮の除染や剪定(せ...[記事全文

望郷の念強く 県内避難者100人アンケート

 福島民報社は東日本大震災発生から11日で1年になるのを前に、東京電力福島第一原発事故などで県内で避難生活を続ける住民100人にアンケート調査を実施した。古里への思いは強く、7割が帰郷を望んでいる。しかし、地元の除染が進まない現状に「現実的に今は難し...[記事全文

農産物 一部出荷制限続く

 県内の農畜産物の多くが原発事故の影響で出荷制限に見舞われた。ほとんどは既に解除されたが、現在もコメの一部やキノコ(原木、野生)などが出荷制限となっている。  事故直後、キャベツなどの結球性葉菜類、ホウレンソウなどの非結球性葉菜類、ブロッコリーに代表...[記事全文

カテゴリー:震災から1年

川内村民「帰村する」32.6% 1817人に意向調査

 東京電力福島第一原発事故で全村避難し、1月に帰村宣言をした川内村が行った帰村意向調査で、回答した1817人の32・6%が「帰村する」と回答した。「帰村しない」は28・2%、「分からない」は34・0%だった。5日、村内で開会した村議会3月定例会で遠藤...[記事全文

大波、渡利で米作付け制限

 福島市は一部の平成23年産米から1キロ当たり500ベクレルを超える放射性セシウムが検出された大波、渡利の両地区で24年産米の作付けを制限することを決めた。6日、両地区で開かれた生産者説明会で明らかにした。  制限されるのは、大波地区の稲作農家154...[記事全文

人命救助任務全う 息子褒めてやりたい

■浪江町請戸 渡辺潤也さん=当時36=  浪江町請戸地区は東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた。町消防団員として住民の避難誘導に当たった理容師渡辺潤也さんの行方はいまだ分かっていない。  家族に車で町役場へ避難するよう指示をすると、他の団員と共...[記事全文

カテゴリー:あなたを忘れない

【「前線基地」の苦悩11】発生翌日「移転」の声 代替の南相馬、断念

オフサイトセンターの代替施設とされた県南相馬合同庁舎の会議室。地震で被災した天井の修復工事が行われている
 大熊町に設けられた原子力災害対策拠点・オフサイトセンターは窮地に追い込まれた。一般電話回線の不通や食料不足などに加え、東京電力福島第一原発の相次ぐ爆発などによって、センター内外の放射線量が急速に高まった。  「事故発生翌日の3月12日ごろからセン...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

今を生きる 「かもめ視線」で記録 津波前後の変化一冊に

いわきの姿を記録し続けることを誓う酒井さん
■いわきの姿写す空撮家 酒井英治さん  モーターパラグライダーで上空からいわき市の姿の撮影を続け、東日本大震災後も街の様子を記録している空撮家、酒井英治さん(47)は震災前と後の状況を対比させたカラー写真集「かもめの視線で見た津波被害の記録」を自費出...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

【「前線基地」の苦悩10】抜け落ちた換気対策 ソフト面の改善優先

2日、報道陣に公開された大熊町のオフサイトセンター。鉄筋コンクリートの建物に目立った被害は見当たらないが、施設内での被ばくを低減できる換気設備がなかった
 「今になってみれば、オフサイトセンターにフィルターを設置していなかったのは痛恨だった。対処していれば、もう少し持ちこたえられたかもしれない」。経済産業省原子力安全・保安院の原子力発電検査課長、山本哲也は悔恨の言葉を口にした。  山本は震災発生後、大...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

情厚く、友に愛され 「何気ない話をしたい」

■南相馬市鹿島区 中川康弘さん=当時63=  南相馬市鹿島区の仮設住宅。電気ポットの湯が沸く音がかすかに聞こえる。壁のボードには仕事や登山、ボウリングなどのスナップ写真-。同区烏崎の元南相馬市副市長中川康弘さんの笑顔が並ぶ。  妻惠美子さん(64)と...[記事全文

カテゴリー:あなたを忘れない

【原町の介護老人保健施設 ヨッシーランド 3】職員対応に限界 原発事故後、ガソリン切れ 再避難諦める

入り口付近には飲み物や花などの 供物が手向けられている=1月26日
■3月12日  ヨッシーランドに残った職員は早朝から、利用者の安否確認や家族への連絡に追われた。「家族が怒っています。すぐに来てください」。大町病院に詰めていた介護長の大井に職員から連絡が入った。9人の遺体が一晩、ブルーシートの上に横たえられたままだ...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・検証

【原町の介護老人保健施設 ヨッシーランド 2】救助 困難極める 泥、がれき一帯に 惨状に言葉失う

 東日本大震災の大津波は南相馬市原町区の介護老人保健施設「ヨッシーランド」を容赦なく襲った。職員は懸命に利用者の避難・救助に当たったが、想定外の事態に困難を極めた。東京電力福島第一原発事故で度重なる再避難を余儀なくされても、行政に頼る時間はなく、自力...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・検証

【原町の介護老人保健施設 ヨッシーランド 1】津波到来 想定なし 警報届かず犠牲に

36人が死亡、1人が行方不明になったヨッシーランドには津波の痕跡が今も残る
 南相馬市原町区の介護老人保健施設「ヨッシーランド」は東日本大震災で津波に襲われ、36人が死亡、1人が行方不明になった。市が作成したハザードマップは、施設にまで津波が押し寄せることを想定していなかった。その時、何が起き、職員はどう動いたのか。関係者の...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・検証

東電賠償、上積み 避難区域から23市町村に避難の妊婦や子ども

 東京電力は、福島第一原発事故に伴い避難区域から県北、県中など23市町村の自主避難賠償地域に避難した妊婦や18歳以下の子どもに対し、1人当たり40万円を新たに支払う。5日に発表した。伊達市の特定避難勧奨地点からの避難者にも、妊婦や子どもに40万円、そ...[記事全文

生活再建に配慮を 県が文部科学省に要望

森口事務次官に要望書を手渡す松本副知事(右)
 県原子力損害対策協議会は5日、文部科学省に対し、原子力損害賠償紛争審査会が策定中の中間指針第二次追補を避難者らの生活再建に十分配慮した内容にするように求めた。  避難者が帰還した後も長期的な視点に立って十分な賠償期間を確保することや、自主的避難など...[記事全文

社会、経済的影響も考慮 段階的に平常レベルに 低線量被ばく対策

 除染を行う最大の目的は放射線の被ばくによる健康影響のリスクをできるだけ小さくするためだ。  放射線の健康影響については、広島・長崎の原爆被爆者に対する半世紀以上にわたる調査・研究により、被ばく線量が100ミリシーベルトに達すると発がんによる死亡率が...[記事全文

カテゴリー:震災から1年

【備蓄済み全国自治体アンケート】83%不安 内部被ばく対策 苦慮

 原子力災害時に甲状腺がんを避けるための安定ヨウ素剤をめぐり、共同通信の全国アンケートに備蓄済みと答えた自治体の83%は、住民への配布に不安を持っていることが4日、分かった。理由は「配布方法が定まっていない」「国から適切に指示があるか分からない」など...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・検証

【ヨウ素剤配布】国指示前に避難拡大 いわき、三春 独自決断

三春町が40歳未満の町民に配布した安定ヨウ素剤
 東京電力福島第一原発事故による避難区域は原発から半径20キロ圏に拡大した。備蓄分だけでは足りず、県は新たに136万錠を確保した。しかし、国の服用指示が出たころには20キロ圏の住民はほとんど避難を終えていた。三春町といわき市も、国や県からの指示を待た...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・検証

【ヨウ素剤配布】備蓄生かされず 情報伝達が不十分 市町村は対応に混乱

 東京電力福島第一原発事故で、県が原発から10キロ圏の6町などに備蓄していた安定ヨウ素剤は、富岡町など一部の自治体を除き、ほとんど配布されなかった。マニュアルでは政府の服用指示を受けて配ることになっていたが、国からの指示は事故発生から5日後の昨年3月...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・検証

仕事一筋、妻気遣う 最後まで添い遂げられたね

■いわき市平豊間 金成年泰さん=当時77=  「食べ物商売は3日以上休んじゃならない」。いわき市平豊間のかまぼこ製造業「金成食品工業」を一代で築いた金成年泰さんは、いつも周りに言っていた。無口で、頑固で、愚直にかまぼこを作り続けた。津波に巻き込まれた...[記事全文

カテゴリー:あなたを忘れない

【「前線基地」の苦悩9】屋内でも防護服着用 施設改善 勧告生きず

池田氏が書き留めたメモ。福島第一原発2号機の事故進展予測が記されている
 東京電力の担当者の報告は最悪の展開を予測させた。「ついに来るものが来た」。大熊町のオフサイトセンターで、政府の現地対策本部長で経済産業副大臣の池田元久は感じた。震災発生から4日目、昨年3月14日の夕方だった。  池田がその時に書き留めたメモが残って...[記事全文

カテゴリー:3.11大震災・福島と原発

仮置き場確保難題 各市町村、住民理解に苦心

 東京電力福島第一原発事故で飛散した放射性物質を取り除く除染で大量に出る汚染土。その保管場所として国は中間貯蔵施設の建設を予定しているが、完成まで各市町村は「仮置き場」をそれぞれ独自に確保しなければならない。しかし、設置に対し住民からは反対意見が多く...[記事全文

カテゴリー:震災から1年

今を生きる 本県への思い NYで発信

ニューヨークでの個展に意欲を燃やす鴻崎さん
■福島市出身 画家・鴻崎正武さん  福島市出身の画家鴻崎(こうざき)正武さん(39)の海外初の個展が8日から1カ月間、米・ニューヨーク市の画廊「DILLON GALLERY」で開催される。東日本大震災、東京電力福島第一原発事故以降に制作した作品がほと...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる

放射線 放射性物質 Q&A 「放射能」「放射性物質」の違いは

 「放射能」「放射線」「放射性物質」など、さまざまな言葉が毎日のように新聞記事の中で使われています。何となくは分かるのですが、それぞれにどのような性質があるのかなどをあらためて教えてください。 【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学...[記事全文

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

明日への提言「国は対応迅速化図れ」NPO法人放射線安全フォーラム副理事長 田中俊一氏

 東京電力福島第一原発事故で拡散した放射性物質の除染作業が県内全域で本格化する中、NPO法人放射線安全フォーラム副理事長で県除染アドバイザーなどを務める田中俊一氏に放射線量低減に向けた今後の課題や放射線防護の考え方などを聞いた。  −県内の放射性物質...[記事全文

カテゴリー:震災から1年

今を生きる 感謝の心 詩吟に込め 一時避難の美里で披露

感謝の思いを込め詩吟を披露する渡辺さん
■楢葉町職員 渡辺明典さん  お世話になった会津美里町の人たちに感謝の思いを込めて-。楢葉町職員の渡辺明典さん(54)は3日、会津美里町構造改善センターで開かれた地元の第19回芸能発表会に特別ゲストとして楢葉町からただ1人出演し、詩吟を披露した。かつ...[記事全文

カテゴリー:連載・今を生きる