東日本大震災アーカイブ

放射線医療最高水準へ 福医大が拠点化構想 各種機能、5年以内に整備

 東京電力福島第一原発事故を受け、福島医大は放射線医療に関する拠点化構想を進めている。放射線医学県民健康管理センター(仮称)をはじめ各種機能を5年以内に整備する考えだ。

 構想では、国内の専門家を医療・研究スタッフとして迎え、県内のがん医療を国内最高水準に引き上げる。昨年秋、被ばく医療専門の医学講座として医学部に放射線生命科学講座と放射線健康管理学講座を新設しており、人材育成にも力を入れる。

 放射線医学県民健康管理センターはがんの早期治療を担う。専門医を配置するなどして医療の高度化を目指す。さらに、がんの早期発見に当たる分子イメージング施設を2カ所に設ける。がんの発見に用いるPET(ポジトロン断層撮影)やサイクロトロン、超高解像度のCTスキャン、内部被ばく状況を検査するホールボディーカウンターなどの最新機器を配備する。

 がん治療の薬剤開発を進める創薬・治験センターも整備する。全県民対象の健康管理調査の結果を将来にわたって分析したり、新たながんの治療法を開発したりする研究・実験施設も設ける。

 放射線関連の医療産業の集積にも取り組む。産学連携の研究施設として、ふくしま医療産業振興拠点(仮称)を設け、地元や海外の企業と連携して放射線医療の検査、診断、治療に用いる機器開発などを促進する。

カテゴリー:震災から1年