東日本大震災

「震災から1年」アーカイブ

  • Check

広野町、元の役場再開 避難9町村で初

業務を再開した広野町の庁舎で打ち合わせをする職員

 東京電力福島第一原発事故で全域が旧緊急時避難準備区域だった広野町は1日、いわき市に移していた役場機能を約1年ぶりに本来の庁舎に戻し業務を再開した。役場ごと避難した県内9町村で行政の帰還は初めて。町は3月末にも町民に出した避難指示を解除する方針。年内の全住民帰還に向け、住宅除染や生活基盤の復旧・復興を進める。
 山田基星町長は町役場で「本庁舎での業務再開は本格的な広野町の再生、復興の始まりであり、町民の帰還に向けた環境整備の一つ。一丸となって困難を乗り切っていきたい」と訓示した。
 いわき市の町役場湯本支所は同日、町湯本出張所となり、職員数は本庁舎約60人、出張所約10人。コンピューターの移動などを経た5日から本庁舎で本格的な業務を始める。
 住民帰還に向け、町は今月から住宅の除染を開始する。公共施設や通学路などを小中学校が再開する2学期までに済ませ、年末までに事業所を含めて完了させる計画。小中学校の除染は既にほぼ完了している。帰還に向けては除染の他、道路網など社会資本の復旧、生活基盤の再生などさまざまな課題がある。
 町は原発事故後、役場機能を小野町に移した。昨年4月中旬、いわき市に再移転させていた。原発事故後、町民約5200人が避難した。このうち4100人がいわき市の仮設住宅や借り上げ住宅などで暮らしている。町内には約250人が戻っている。
 1月末に帰村宣言した川内村は3月24、25の両日に郡山市から役場機能を移し、26日から業務を再開する予定。

カテゴリー:震災から1年

「震災から1年」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧