東日本大震災アーカイブ

いわき 入居待ち状態 県内入居率83% 300戸の用地不足

造成が進む川内村の仮設住宅の建設現場=1日

 県は2月23日現在、1万6514戸の仮設住宅の着工を決めている。緊急時避難準備区域が解除された広野町で46戸、川内村で50戸が新たに着工したほか、南相馬市では昨年9月5日現在と比べ、531戸増えた。
 いわき市への着工戸数も昨年9月5日と比べ694戸増えている。避難区域から市内に事業所を移し、事業を再開する動きが相次いでいることや、避難区域に近く、温暖な市内に転居を希望する避難者が増えているためとみられる。
 一方、市町村から要請されている仮設住宅の戸数は1万6810戸で、約300戸分の用地確保が課題となっている。
 県建築住宅課によると、仮設住宅の建設用地は当初公有地を中心に選んでいたが、適当な公有地がなくなったため、民有地への建設も進んでいる。ただ、民有地は造成したり、所有者との協議が必要だったりするため、調整が遅れるケースがあるという。
 県は2月23日現在で1万6226戸の仮設住宅を完成させた。このうち入居しているのは1万3519戸で、入居率は83.3%。いわき市では入居待ち状態なのに対し、中通りでは空きがあり、需要と供給のミスマッチも課題となっている。

カテゴリー:震災から1年