東日本大震災アーカイブ

知事が第一原発を視察 事故後初「避難者帰還へ努力を」 

 東京電力福島第一原発事故から一年を迎えるのを前に、佐藤雄平知事は8日、事故後初めて福島第一原発構内を訪れ、廃炉に向けた作業を視察した。水素爆発が起きた原子炉建屋を確認したほか、原子炉の安定化に向けて最前線で作業に当たる東電と協力企業の社員を激励した。
 免震重要棟で佐藤知事を出迎えた小森明生東電常務・福島第一安定化センター所長は「大変な事故を起こし、県民の皆さまにあらためておわび申し上げたい」と謝罪した。
 高橋毅福島第一原発所長は「燃料取り出しなど新たな試みに入る。作業は長くかかるが、一つずつ着実に実施したい」と述べた。高橋所長は圧力容器の温度計故障などが相次いだことを謝罪。佐藤知事は「万全を期してほしい」と要請した。
 佐藤知事は作業の「司令塔」である緊急対策室を訪れ、東電社員ら約160人に「現場の皆さんには身を賭して頑張ってもらっている。避難者が早く帰還できるよう、さらなる努力をお願いしたい」と激励した。
 福島第一原発では、4号機上部のがれき撤去が進み、平成24年度に燃料プールから燃料を取り出す作業に着手する。3号機付近は毎時1500マイクロシーベルトと放射線量が高く、復旧作業を阻んでいる。