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今を生きる 看護に「身ささげん」 今度は私が支える番

再会した同級生と談笑する秋元さん(左)

■双葉町出身、埼玉の学校に編入、卒業 秋元久美子さん
 「わが手に託されたる人々の幸のために身をささげん」-。双葉町出身の秋元久美子さん(33)は17日、郡山市で開かれた双葉准看護学院の卒業生を祝う会で万感の思いを込めて「ナイチンゲール誓詞」を読み上げた。
 東京電力福島第一原発から約4.5キロ離れた学院は、原発事故で警戒区域に入った。埼玉県に避難した秋元さんは熊谷市の准看護学校に編入し、卒業を迎えた。一緒に卒業するはずだった23人もそれぞれ県内外の別々の学校に転出し、異郷で卒業式に臨んだ。
 お姉さん的な存在の秋元さんは祝う会で各テーブルを回った。1年ぶりに再会した同級生に「元気だった?」「どうしてる?」と声を掛け、近況や安否を気遣った。「本当なら同じ卒業式に出席できたはずなのに...」。涙がにじんだ。
 卒業生24人は環境が変わる困難を克服し、資格試験に合格した。秋元さんも5月から千葉県市原市の病院に勤務し、療養病棟に配属される予定だ。
 「これまで多くの人に支えてもらった。今度は私が支える番です」。古里の復興を祈りながら医療人としての第一歩を踏み出す。

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