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川内村を2区域に再編 住民懇談会で了承

 東京電力福島第一原発事故の避難区域の再編で、川内村の警戒区域は4月1日付で、放射線量に応じ「避難指示解除準備」と「居住制限」の2区域に再編される。郡山、いわき両市で21日開いた住民懇談会で、政府が見直し案を示し了承を得た。再編区域が決定したのは避難区域指定を受けている11市町村で初めて。政府は同日、楢葉、富岡、葛尾の双葉郡3町村とも協議したが、住民説明会の日程が決まらないことなどから、再編はいずれも4月以降にずれ込む見通しだ。
 川内村の区域再編は【地図】の通り。村東部にある警戒区域は年間被ばく線量が、おおむね20ミリシーベルト以下の田ノ入、五枚沢地区などを避難指示解除準備区域、20ミリシーベルトを上回る荻、貝ノ坂両地区を居住制限区域に再編する。村内の警戒区域は村全体の面積の約40%を占めており、解除準備区域はこのうちの75%で住民は145世帯約320人となる。制限区域は15世帯約40人。
 村は4月1日に行政機能を村に戻す「帰村宣言」をしており、遠藤雄幸村長は報道陣に「避難区域再編のタイミングとして良いと思う」と述べた。ただ、住民の帰還には時間を要することから、政府に対し詳細なモニタリング調査と除染の徹底を求める考えを示した。
 一方、政府との協議で富岡町は解除準備、居住制限、帰還困難の3区域に再編される場合、賠償を一律で実施するよう求めた。ただ、住民説明会の日程は決まらず、再編の見通しは立っていない。

■全域「解除準備」再編案示される 楢葉町
 楢葉町は政府から、町内の警戒区域全域を解除準備区域に指定する案を示された。しかし、防犯体制の確立や町民への説明が必要として、再編を4月中旬まで遅らせるよう求めた。葛尾村は三区域への再編を提案されたが、住民に説明するための詳細な関係資料の提出を要求した。
 双葉郡内では大熊、双葉、浪江の三町も三区域への再編を提案されている。大熊町は地域コミュニティーを維持するため「大字」「字」単位に区分けするよう求め、双葉町は最も線量の高い地域に合わせ町内全域を統一的に扱うよう訴えている。浪江町は住民の意向を反映させるよう要請している。
 解除準備区域指定か、指定を受けない案のいずれかを検討している田村市は22日、政府と協議する予定で、住民の意向を確認して判断する考え。南相馬市は3区域への再編を示されており、防犯、防災体制の確立が課題とみている。
 川俣町は計画的避難区域の山木屋地区について解除準備、居住制限の2区域への再編を提案されたが「除染が進まず判断は時期早尚」とした。全域が計画的避難区域の飯舘村は23日、政府と協議し、除染を優先するよう求める方針。

カテゴリー:福島第一原発事故

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