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安珍の故郷、お堂再建へ 27日2年ぶりに供養祭

大破した安珍堂の再建を誓う委員会と地元自治会のメンバー

■白河根田の住民有志 東北中の生徒
 能や歌舞伎の「道成寺」で有名な僧・安珍の生まれ故郷、白河市根田地区で、安珍の命日の27日午前9時から、2年ぶりに供養祭が開かれる。東日本大震災による土砂崩れで供養祭の舞台であり、安珍生誕の地のシンボル的存在だった安珍堂が大破したことなどから昨年は中止された。震災から1年がたち地元有志が復旧を期して委員会を設立したほか、21日には安珍歌念仏踊りを毎年奉納してきた東北中の生徒も本番に向け練習を開始した。
    ◇  ◇
 安珍堂は白河市根田地区の小高い丘の上に昭和61年に建設され、道成寺のある和歌山県日高川町から贈られた安珍像を置いていた。震災で裏山が崩壊し安珍堂は岩や倒木で大きな被害を受けた。
 地元住民を中心に今年2月、「安珍堂災害復旧建設委員会」が発足した。県重要無形民俗文化財である安珍歌念仏踊りを継承してきた白河根田安珍歌念仏踊保存会の会員のほか市民有志で構成。安珍堂の再建だけでなく、踊りの舞台も新たに作る考えで、資金を集めるための活動も行う。地元自治会も支援を申し合わせた。
 委員会会長を務める元白河市議会議長の十文字忠一さんは「安珍堂は地域の財産。何とか復活させたい」と話す。安珍歌念仏踊保存会長の高野甲子さんは「念仏踊りの由緒ある舞台は安珍堂。再び舞える日のために頑張りたい」という。
 現在は県が崩落箇所の改修工事を実施している。今年夏ごろまでかかるとみられる工事が終了し次第、新安珍堂の建設に着手したい考えだ。

 東北中では1年生が秋の学校祭と3月の供養祭で念仏踊りを披露している。学校祭での発表のため毎年、白河根田安珍歌念仏踊保存会の指導を仰いでいる。
 2年ぶりの供養祭に向け、1年学年主任の古市守教諭は「生徒には『2年分しっかり踊るように』と指導している」と話す。安珍役を務める堀越覚君は「リズムが変わる難しい踊り。昨年できなかった分、頑張る」と本番への決意を語った。

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