東日本大震災

  • Check

喜多方ラーメン材料再利用 肥料作りで恩返し

肥料作りに取り組む岩倉さん(左から3人目)ら

 ラーメンのまち喜多方で、スープに用いた豚骨や煮干しを畑の肥料(ぼかし)にリサイクルする活動が進んでいる。24日、市内熊倉の農作業場で肥料作りが行われた。「栄養満点だぞ」。浪江町から避難している農業岩倉次郎さん(72)と喜多方の仲間たちとの会話が弾む。「お世話になった人たちに恩返しができる」。地域の役に立てるうれしさに、発案者の岩倉さんの笑顔が輝く。
 岩倉さんは、昨年4月に喜多方市に避難してきた。浪江町では自ら肥料を作り安心安全な農作物作りに精を出してきた。先が見えない避難生活、気がめいる日々が続いた。
 夏ごろ、知人を通じて市内の雄国山麓土地改良区の猪俣慧理事長と会った。同じ農業仲間として気が合った。喜多方ラーメンの話題になったとき、岩倉さんは「スープの材料を捨てると聞いたがもったいない。それを使って発酵肥料を作れるんだが」と持ち出した。
 猪俣理事長は岩倉さんの提案に関心を持ち、知人の農業生産法人エガワコントラクターの江川正則社長、荒川産業の荒川洋二社長らに声を掛けた。「ラーメンのまちにふさわしい自然に優しい活動になる」と二人は賛同した。
 支援の輪は広がり、蔵のまち喜多方老麺会が協力、これまでに10軒ほどのラーメン店が豚骨や煮干しなどを提供した。
 リサイクル作業には岩倉さんと猪俣理事長、荒川社長ら約10人が参加した。豚骨や煮干し、米ぬかや菜種かす、水などを岩倉さんの指導を受けて混ぜ合わせた。温度を調節しながら保存、熟成させて5月に完成する予定だ。

東日本大震災の最新記事

>> 一覧