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今を生きる 真心込めた一杯に 1カ月猛特訓「頑張るしかない」

菅野さん(右から3人目)や西山さん(右端)から指導を受ける左から清野さん、佐川君、松本君、小野さん、村田さんと吉荒君

■勿来高生6人、全国そば打ち選手権へ
 「一杯のそばから、人のぬくもり、食の安全、そして福島県やいわきの元気を発信したい」。いわき市の勿来高の生徒6人は、4月4日に東京で開かれる「第2回全国高校生そば打ち選手権大会」に出場する。2月末に同校に出場依頼があり、被災地の代表として6人で出場を決意した。未経験の素人だが、本番へ向けて懸命に腕を磨いている。
 生徒会や理科研究部から2年の松本和馬君、吉荒也展君、清野七色華さんと、1年の佐川竜一君、補充員として2年の村田早紀さんと1年の小野栞さんが出場する。
 そば打ちは全員が「テレビで見たことがある程度」だったという。出場を依頼した市内のいわきそば塾で塾長を務める菅野伸是さんと同塾の西山茂さんが指導を請け負った。
 大会では、吉荒君が粉と水を混ぜる「水廻(まわ)し」、佐川君がこね合わせる「練り」、松本君がめん棒で延ばす「のし」、清野さんが「切り」を担当。全工程を40分以内で終えなければならない。
 今月初めから練習を開始。被災地の代表として「恥ずかしいそば打ちは見せられない」と、6人は週に4、5日は練習してきた。約1カ月間で菅野さんが驚くほど上達した。29日には制限時間まで30秒を残して全工程を終えるまでになった。
 こね棒を使った作業で、代表を務める松本君の指の皮の一部がむけた。それでも「僕たちが頑張るしかない」と練習をやめることはなかった。

■松本君、宣誓の大役
 大会には全国5道府県から7校が出場する。開会式では松本君が出場者を代表して力強く選手宣誓をする。

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