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放射線 放射性物質 Q&A 子どもの外遊び影響は

 春になって子どもが外で遊びたがっていますが、周囲の放射性物質が気になり、やめさせています。東京電力福島第一原発事故が起きてから、ずっと控えています。子どもにどんな影響が出るのかも心配です。

回答者 県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高
村 昇さん

■適度な運動は非常に大切 傷口きれいに洗い流して 

 現在、県内で検出されている空間放射線量は、地面や建物、樹木などに付着した放射性セシウムから出される放射線を反映していると考えられます。実際、空気中の放射性物質を測定しても、検出されず、学校などの屋外活動をすることで、放射性物質を吸入することは考えにくいと思います。また、屋外活動を数時間しても、外部被ばくをする線量はごく限られています。

 例えば、4月1日付の県のホームページでは、福島市の空間線量は1時間当たり0・78マイクロシーベルトです。この状態で毎日3時間、一カ月間、屋外で活動したとしても、積算の放射線量は70マイクロシーベルト、つまり0・07ミリシーベルトにしかなりません。

 屋外で運動中に転んでけがをしたとしても、傷口からすぐに放射性物質が体内に入り込むということもありません。その場合は水で傷口をきれいに洗い流してあげれば大丈夫です。外で遊んで帰ってきた時には、ほこりが手足や髪に付いている可能性がありますが、お風呂などできれいに洗い流せば、問題ないでしょう。

 子どもにとって、適度な運動は非常に大切です。運動不足による体力の低下は、子どもの成長、発達を妨げる要因になりますし、遊べないことでストレスもたまります。放射性物質を心配する気持ちは分かりますが、心配し過ぎてかえって子どもの健康にマイナスになることは避けるべきでしょう。バランスの取れた生活をするよう心掛けることが大切だと考えられます。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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