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今を生きる 夜の森の並木 表現 仮設のまつりで披露

富岡町の歌「望郷桜」を手掛けた遠藤さん(右)と青谷さん

■富岡から三春に避難遠藤富次郎さん(65) 古里思う「3・11望郷桜」作詞
 「誰も居ないが綺麗に咲いて みんなが戻ると咲いて待つ」。三春町の柴原萩久保仮設住宅に避難している富岡町、遠藤富次郎さん(65)は古里を思う歌「3・11 望郷桜」を作り、22日に仮設住宅で開いた桜まつりで住民に披露した。
 遠藤さんは東京電力福島第一原発事故で職を失い、都内などを転々とした後、昨年8月に三春町の仮設住宅に入居した。自治会長となり、身の回りが落ち着いた昨年末、「住民が古里への思いを共有できる歌を作ろう」と作詞に挑戦した。
 「滝のさくらに負けじと咲いて みんなの心に残ってる」。歌詞は町の自慢だった夜の森の桜並木を表現した。町おだがいさまセンターの仲介で、シンガー・ソングライター青谷明日香さん(31)に作曲と歌を依頼。被災地支援に携わる青谷さんがインターネット動画などを通して桜並木を想像し、曲に仕上げた。
 警戒区域にある夜の森地区の桜の満開が伝えられたばかりとあって、まつり会場では大勢の町民が聞き入った。「夜の森」と記された手拭いを、目に涙をためながら掲げる人もいた。「これからもいろいろな機会で歌いたい」と青谷さんは誓う。遠藤さんは「町民みんなで合唱するような歌になればうれしい」と話している。

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