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放射線 放射性物質 Q&A キノコに集積 放射性物質対処法は

 東京電力福島第一原発事故で放射性物質に汚染された森林除染の取り組みが本格的に始まります。山の幸といえば、山菜の他にキノコがありますが、放射性物質が集積しやすいとも聞きます。対処法を教えてください。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■市場出荷分は基準を下回る 自ら収穫した場合は値確認

 原発事故発生当初、暫定基準値を超える放射性ヨウ素が牛乳や水道水中から検出されました。放射性ヨウ素が水に溶けやすく、牛乳に濃縮しやすい性質があったためですが、半減期が短く、現在はいずれの食品からも放射性ヨウ素は検出されません。しかし、ヨウ素に比べて半減期が大幅に長い放射性セシウムは、現在も農産物や肉、魚などから検出されています。
 放射性セシウムが自然界でどのように分布するかは、まだ分からない部分も多いのですが、チェルノブイリ原発事故での経験上、放射性セシウムはキノコ類に集積しやすいということが知られています。
 かつてチェルノブイリ周辺の地区住民の内部被ばくレベルをホールボディーカウンターで測定すると、春や夏よりも秋や冬に放射性セシウムの濃度がやや高くなりました。秋にキノコ狩りをして採取したキノコを保存食として冬にかけて食べていたためでした。
 現在、県内でも一部のキノコ類から基準値を超える放射性セシウムが検出され、出荷が制限されています。市場に出回っているキノコ類は、ハウス栽培で作られたものが多く、放射性物質の検査を受け、基準値を下回っているため問題ありません。
 しかし、自分で山歩きをした際にキノコを採る場合には、事前にその地区で採取されたキノコから基準値を上回る放射性セシウムが検出されていないかどうかを確認し、基準値を超えていれば、食べるのは控えましょう。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

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