国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)と日本赤十字社の原子力災害対策に係る国際会議の参加者が17日、福島市を訪れ、内部被ばく検査や食品のモニタリング、除染作業などの放射線対策を視察した。
視察にはIFRCの職員、米国やドイツなど世界各国の赤十字社の代表ら約30人が参加した。福島赤十字病院で内部被ばくを検査するホールボディーカウンターを視察し、宮田昌之副院長から震災後の同病院の取り組みなどを聞いた。続いて南向台地区の除染作業を見て回った。
飯舘村役場飯野出張所では菅野典雄村長から、避難の状況や村の現状について説明を受けた。市放射線モニタリングセンターで食品の放射線測定の担当者から測定方法などを聞いた。
IFRC職員で、チェルノブイリ原発事故を体験したウクライナのニコライ・ナゴミーさん(63)は「チェルノブイリと比べ、設備や検査体制などの放射線対策がとてもしっかりしている」と感想を述べた。
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