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今を生きる 原発創作劇を文科省で 政府と東電へ風刺込め 20日に復興フォーラムで上演

文科省講堂で劇を披露するいわき総合高演劇部の生徒

■いわき総合高演劇部
 いわき市のいわき総合高の演劇部は20日、東京電力福島第一原発事故を題材にしたオリジナル劇を東京都の文部科学省講堂で上演する。被災地の復興教育を支援する一般社団法人創造的復興教育協会の「創造的復興教育フォーラム」への出演。「1年前の状況やその時の気持ちを伝えたい」という思いを胸に部員たちは臨む。
 作品は、高校生が震災前の日常を取り戻す「復活の呪文」を探しに不思議な世界を冒険するファンタジー。原子炉をモチーフにしたモンスターが行く手を阻んだりするなどのシーンを交えながら政府や東電への不満や怒りを込めた風刺劇となっている。
 震災後、自分たちで何かを伝えなければと部員同士で話し合い、劇の題材に原発事故を選んだ。それぞれが体験などを話しながら、脚本を作り上げ、練習を重ねた。昨年7月に市内の高校生による発表会で初披露した。3年生で部長の長谷川洋子さん(18)は「(事故直後の)政府や東電の対応に不信感を抱いていた。部員同士で一生懸命ストーリーを練り上げた」と語る。これまで東京都や兵庫、福岡両県で公演活動を行った他、昨年12月に山形市で開かれた東北地区高校演劇発表会では優秀賞に輝いている。
 フォーラムには全国各地の自治体や学校、企業などから約250人が出席する。顧問の石井路子教諭(48)は「今も前を向けずに生活している人たちがたくさんいる。原発事故に真摯(しんし)に向き合う生徒の姿を感じとってもらえるはず」と創作劇と生徒たちの演技に期待している。

カテゴリー:連載・今を生きる

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