東日本大震災

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築地卸値4分の1 初水揚げカツオ 風評に関係者無念

 いわき市小名浜に21日初水揚げされたカツオの卸値が、22日の東京・築地市場で例年の相場の4分の1程度にとどまった。予想以上の下落に漁業関係者は落胆を隠せないでいる。
 初水揚げを行った市内小名浜の酢屋商店の野崎哲社長(57)によると、震災前のこの時期だと卸値相場は1キロ500円程度。しかし、東京・築地市場では100~150円だった。一方、県内では、400円程度の値が付いたという。
 野崎社長は「ここまで厳しいとは思っていなかった。地元の漁業復興を願っての水揚げだったのだが...」と無念さをにじませた。
 水揚げされたのは八丈島沖で漁獲したカツオで県水産試験場といわき明星大、小名浜機船底曳網漁協の3カ所で放射性物質を測定。全て検出限界値未満だった。仲買業者数社が引き受けたが、「本県に水揚げされたというだけで買い控えが出る」として市内をはじめとする量販店の理解が得られなかったという。
 野崎社長は「安全性は確保しており、全く問題ない」と訴え、「他県の漁港に水揚げすれば問題はないのだが、福島の漁業復興のため、今後も小名浜への水揚げは継続する」と決意を語った。

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