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今を生きる 苦難にめげず心1つ 「仲間と1試合でも多く」

試合後に佐藤監督(左)の話を聞くナイン

■浪江高津島校軟式野球部 県大会敗者復活に懸ける
 「津島」の名前を勝者に刻もう―。第6回春季東北地区高校軟式野球県大会に出場している浪江高津島校のナインは、東京電力福島第一原発事故でサテライト校に移る苦難にもめげず「共に戦おう」と励まし合って練習してきた。チームワークを武器に臨んだ平工高との初戦は逆転負けだったが、ナインは26日からの敗者復活戦、さらには夏の県大会での勝利に向けて気持ちを高めている。
 3年生7人は東日本大震災の際、ミーティング中に被災。追い打ちを掛けるように東京電力福島第一原発事故に見舞われた。
 学校は浪江町から二本松市の安達高内の仮設校舎に移ったが、7人は「津島校で一緒に野球をしよう」と心を1つに練習に打ち込んできた。安達高近くの城山グラウンドを使えるのは週3日だけ。グラウンドが使用できない日は仮設校舎の周囲でランニングや素振りを黙々と続けてきた。
 平工高戦は初回に3点を先制。一時は5-2とリードした。しかし、中盤で守備のミスが続いて逆転され、5-12で敗れた。試合後、下を向いている選手はいなかった。3年生で主将の菅野達也君(17)は「共に頑張ってきた仲間と1試合でも多く試合をしたい」と前を向く。佐藤慶一監督(28)は「悔いの残らない試合をしてほしい」と、たくましくなった選手たちをまぶしそうに見詰めていた。

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