東日本大震災

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4号機ルポ 爆撃跡のよう 燃料棒 目視できず

 散乱するコンクリート片に、激しく曲がりさびた鉄骨-。細野豪志原発事故担当相の視察に合わせ26日、報道陣に初めて公開された東京電力福島第一原発4号機の内部には、爆撃された戦場さながらの光景が広がっていた。
 4号機入り口前に立ち、約3センチの膨らみが発見された場所を見上げる。測量の際に張った数センチ四方の灰色のシールが残っていたが、肉眼では膨らみを確認することはできなかった。5階まで続く150段の狭い仮設階段を上る。高さは約40メートルでビル10階分に相当する。配管がうねり、コンクリート片が至る所に散乱していた。
 2階の細い通路の先。鋼鉄製支柱を覆ったコンクリート壁があった。上を見上げるとプールの底に当たるクリーム色の壁。東電幹部は細野氏に「真上を見上げてください。非常にきれいな状態です」と説明した。
 2階付近は放射線量が際だって高い。線量計がけたたましく鳴る。「500マイクロシーベルト、急いで通り過ぎて」の声に緊張が走った。
 水素爆発があったとされる4階は、海側の壁一面が吹き飛ばされていた。配管の損傷が激しく鉄骨はアメのように曲がりさびついている。定期検査用の資機材には、うっすらとほこりが積もり、爆発後1年以上も放置されたままだという。
 5階の使用済み燃料プールには、青い浮きの上に白いシートがかぶせてある。プールを監視するカメラが設置されている2メートル四方ほどの一角には浮きやシートがなく、水面が見えた。水中は黒くよどみ、7メートル下にある燃料ラックを確認することはできなかった。
 細野氏がプール脇に近づいた。東電社員がシートをめくって水面を見せ、白い物差しで水面までの距離を測り、プールのゆがみの検査方法を実演した。細野氏は「燃料はプールのどの辺りにあるのか」「燃料はどうやって取り出すのか」など質問を繰り返していた。
 東電は4号機について「東日本大震災と同じ揺れ(震度6強)に襲われても安全」という。原子炉やプール周辺の壁に大きな傷はなかったが、爆発のすさまじさを間近に見て不安を覚えた。

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