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放射線 放射性物質 Q&A 飲み水にセシウム含まれているのか

 東京電力福島第一原発事故発生後、毎日の飲み水の安全性を心配しています。特に放射性セシウムは半減期が長いので気になります。現在、身の回りの水にセシウムが含まれていることはあるのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻)高村昇さん

■ろ過され水道水からはほとんど検出されない

 放射性セシウムは放射性ヨウ素と同様に、原発事故発生当時に大気中に放出されましたが、ヨウ素が原発事故直後に水道水中から検出されたのに対し、放射性セシウムはこれまであまり水道水からは検出されていません。これはセシウムがろ過されやすい物質であることが関係しているのです。
 一般的な国内の上水道は、貯水場にためた水をさまざまな方法でろ過し、それを消毒してから水道水として使用しています。セシウムはこのろ過の過程でほとんどが取り除かれてしまうため、水道水から検出されることが少ないのです。
 一方、井戸の場合、前回のこのコーナーで説明したようにふたをしていれば大気中の放射性セシウムが降ってきてもブロックされますので、井戸水の中に入ることはありません。地表の放射性セシウムが土中に染み込んでいくことによって井戸水に入るのではないかと考えられる方もいるかもしれませんが、セシウムは土に強く吸着して、表面にとどまることが分かっています。このため、地中深くに移動することはなく、井戸水にまで達することはほとんどありません。
 現在、県は県内各地の井戸水や伏流水の放射性物質濃度の測定結果をホームページで公表しています。現在までの段階で井戸水、伏流水で放射性セシウムは検出されていません。お住まいの地域で井戸水などの状況がどうなっているのかを、一度確かめられるとよいでしょう。

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