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来月から調査出漁 相馬双葉漁協 試験操業9月にも

 相馬双葉漁協は6月、本県沖での試験操業に向けた調査を実施する。対象とするミズダコなど3魚種の放射性物質の検査結果を確認し、早ければ9月の試験操業開始を目指す。29日、福島市のJA福島ビルで開かれた県漁協組合長会で決定した。
 調査期間は6月初旬から下旬まで。同漁協が使用する船名、日程、具体的な海域などを早急に県漁連に示す。7、8の両月は沖合底引き網漁が休漁となるため、試験操業は9月1日の漁解禁日以降になる。
 同漁協は調査を踏まえ、試験操業に向けた検査体制のマニュアル、流通計画を作り、6月中旬に開く県地域漁業復興協議会、県下漁協組合長会に諮る。
 対象魚種は、これまでのモニタリング検査で放射性物質が不検出となっているヤナギダゴ、ミズダコ、シライトマキバイ(マキツブ)。
 操業海域は東京電力福島第一原発から北東に約30キロ以上離れた相双沖で、水深が150メートルより深い場所とする。
 今回の調査に当たり、同漁協は放射性測定器を備えた簡易検査室を整備。数隻が出漁し、3魚種について加工前とボイル加工後の放射性物質濃度を検査する。出漁は約20回程度を想定している。漁獲物は流通させず、廃棄などで対応する。
 本県沖では東京電力福島第一原発事故後から操業自粛が続いている。野崎哲県漁連会長は「ここまで来るのに1年数カ月かかった。大きな始まりだ。流通まで進めば本県の漁業、漁獲物のアピールをしなければならない」と述べた。同漁協の南部房幸組合長は「調査開始により、漁業再開への希望が見えてきた」と話した。

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