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放射線 放射性物質 Q&A 母乳、子どもにあげても大丈夫か

 福島県内で乳児を育てています。東京電力福島第一原発事故直後には母乳から放射性物質が検出されたことがあったと聞きました。今も影響が残る中、通常通りに母乳を子どもにあげても大丈夫なのか、不安があります。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻)高村昇さん

■母子への影響考えにくく授乳を制限する必要なし

 授乳は赤ちゃんの栄養補給という観点だけではなく、免疫機能の強化や、母親と赤ちゃんとのコミュニケーションという点でも大切です。
 昨年の原発事故の直後、一時的に母乳に微量の放射性ヨウ素が検出されたことが報道されましたが、これはヨウ素が水に溶けやすく、さらに比較的乳腺に集積しやすいためであったと考えられています。しかし、母乳中に検出された放射性ヨウ素の濃度は極めて限られていましたので、赤ちゃんやお母さんへの健康の影響は考えにくいと思われます。
 その一方で、放射性セシウムについては、現在まで、母乳中からはほとんど検出されていません。これは、放射性セシウムが特に乳腺に集積しないことなどが原因と思われます。このため、現在の県内でも特に授乳を制限する必要はありません。
 人工栄養(粉ミルク)の場合は水に溶かす必要があります。水道水や井戸水などの生活用水の安全性が気になる方もいるかと思いますが、現在、県内で水道水や井戸水に放射性セシウムは検出されていませんので、安心してお使いいただいて結構です。
 水道水中の放射性セシウム濃度については、測定結果が県のホームページでも公開されています。気になる方は、一度確認されてはいかがでしょう。赤ちゃんの健やかな発育には適度の栄養補給は欠かせません。母子ともにバランスのよい栄養の摂取を心掛けてください。

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