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今を生きる 色あせぬハーモニー 離散の会員再会重ねる希望 望郷胸に笑顔の輪

震災後初めて歌声を重ねた「コーラスふたば」のメンバー

■双葉の合唱グループ 「コーラスふたば」
 双葉町の合唱グループ「コーラスふたば」の爽やかな歌声が1年3カ月ぶりに戻った。21日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の後、初めての交流会を郡山市の磐梯熱海温泉「浅香荘」で開いた。メンバー17人のうち13人の仲間が集まった。久々の再会に笑顔があふれた。
 コーラスふたばは昭和45年9月に結成し、震災の前年に40周年を迎えた。毎月2回程度集まって練習を重ね、双葉郡や県内の発表会で成果を披露してきた。しかし、原発事故で町は全域が警戒区域となった。17人のメンバーは県内各地や埼玉県、神奈川県、茨城県などに散り散りに避難し、活動は停止していた。
 代表の永野康明さん(64)が「顔を合わせることで、未来への希望や勇気が湧いてくるのではないか」と今月上旬に開催を呼び掛け、避難先から13人が駆け付けた。
 交流会では、がんと闘う元中学校教頭の3本杉祐輝さん(双葉町)が作詞した「空を見上げて」や、「双葉町民の歌-未来をみつめて-」などを全員で合唱した。今は帰れない古里に思いをはせながら声を重ねた。避難先のコーラスグループで活動しているメンバーもおり、会食で、それぞれの近況を語り合った。
 永野さんは「気持ち良かった。震災前に楽しく歌っていたころがよみがえった」と●を緩ませた。
 交流会は今後も定期的に計画するつもりだ。「みんなでおしゃべりしていると(避難生活の)苦労を忘れられるんです」

※●は順の川が峡の旧字体のツクリ

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