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今を生きる 仲間と挑む夢舞台 ペアの鈴木君と息ピタリ 富岡から西郷に避難

全国大会へ闘志を燃やす根本君(右)と鈴木君

■ソフトテニスで全国大会出場 根本拓哉君(羽太小6年)
 富岡町から西郷村に避難している根本拓哉君(羽太小6年)は同級生の鈴木竜弥君と共に福島市でこのほど開かれた第23回県小学生ソフトテニス選手権に出場。ダブルスで準優勝を果たし全国大会出場を決めた。「支えてくれた人たちに感謝の気持ちを忘れず頑張る」と意欲を示している。
 根本君は富岡町の富岡スポーツ少年団に所属、富岡二小1年の冬から大会に出場していた。4年生の3月に東日本大震災に遭い、西郷村に家族と避難、5年生の4月から羽太小に通っている。
 羽太小でもソフトテニスを続けることを決心した。ラケットを握ってコートを走り回る時が、友人と離れ離れになってしまったつらさを忘れさせてくれたからだ。西郷村はソフトテニス競技のレベルが高い。地元のスポ少・西郷ジュニアの選手たちに囲まれながら平日2時間、土、日曜日は4時間の練習をこなし、実力を培った。
 4月から地元の鈴木君とペアを組み、西郷ジュニアの一員として試合に臨んだ。日ごろから共に練習してきたこともあり息はピタリ。「一緒だと安心してプレーできる」とお互いの信頼感も厚い。
 全国大会は8月2日から5日まで島根県で開かれる。西郷ジュニアの岡部宏夫監督(72)は「根本君は闘志を表には出さないが、コツコツと努力を重ねるタイプ。この1年で力が伸びた」と目を細める。
 根本君がソフトテニスを始めた時の指導者で同じく富岡町から西郷村に避難している小泉泰次さん(79)は「震災や原発事故に負けることなく、全国大会で思いっきりプレーしてほしい」とエールを送っている。

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