東日本大震災

  • Check

東電の新会長と社長が謝罪 富岡、大熊、双葉町長と会談

遠藤町長(左から2人目)と面会し、謝罪する下河辺会長(右)と広瀬社長(右から2人目)=富岡町

 東京電力の下河辺和彦新会長と広瀬直己新社長は29日、福島第一原発事故により避難区域に指定された市町村の首長へのあいさつ回りを開始した。初日は富岡、大熊、双葉の各町長と会談し、原発事故について謝罪した上で、損害賠償に誠意を持って取り組む考えを伝えた。
【富岡】郡山市の町郡山事務所に遠藤勝也町長を訪ねた。

 遠藤町長は先週発表された原発事故に関する社内事故調査委員会の最終報告書について「事故の責任者としての意識が欠如している」と批判。広瀬社長は「これでおしまいというつもりは毛頭ない」と述べ、事故の再検証を進める考えをあらためて示した。
 遠藤町長は福島第一原発の安定化、町民への十分な賠償などを要望。下河辺会長は「(原発の状況が)1日も早く安心してもらえるように全力を傾注する」と約束した。

【大熊】会津若松市の町役場会津若松出張所で渡辺利綱町長と面会した。

 下河辺会長は「スピード感が足りないところにご不満があると思うが、精いっぱい努めたい」と述べ、広瀬社長は財物の賠償基準公表について「できれば(全区域の)基準を一度に示したい。個々の事情を極力聞き、きめ細かく対応したい」と強調した。
 渡辺町長は「長年構築してきた信頼が一瞬にして崩れ去ったことは残念でならない。福島第一原発1~4号機の1日も早い安定化を望む」と訴えた。千葉幸生町議会議長は「情報開示、賠償基準の提示ともスピード感に欠ける」と指摘した。

【双葉】役場機能を置く埼玉県加須市の旧騎西高に井戸川克隆町長を訪問した。

 下河辺会長は「古里を離れて不自由な生活を強いられていることに心からおわびする。被害の弁償と復旧に最大限の努力で取り組む」と謝罪。広瀬社長は「福島県の人のために取り組むことが最優先と強く認識している。頑張っていきたい」と力を込めた。
 井戸川町長は「避難生活で疲労困憊(こんぱい)。何をすればいいのか、落ち着かない毎日をむなしく過ごしている。何を信じていいのかも分からない。信頼関係の構築が大切」と訴えた。

東日本大震災の最新記事

>> 一覧