東日本大震災

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作業員が自作 線量計鉛カバー装着問題

 東京電力福島第一原発事故の収束作業を下請けした建設会社「ビルドアップ」(本社・浪江町)の作業員が線量計に鉛カバーを装着して作業に臨んでいた問題で、鉛カバーは作業員の自作だったことが22日、元請け企業の東京エネシス(本社・東京)の話で分かった。
 エネシス社によると、19日にビルド社の和田孝社長から鉛カバーはアラーム付き個人線量計(APD)を覆うために作業員が事前に製作した-と報告を受けたという。これまでの調査で鉛カバーは被ばく線量を低く見せ掛けるため、ビルド社の50代役員が発案し、作業員に装着するよう求めたことが分かっており、現場にいた作業員のうち9人が使用したという。
 エネシス社は引き続き、ビルド社から聞き取り調査をするとともに他の下請け業者にも類似行為の有無を確認するかを検討するとしている。
 また、作業員は鉛カバーを装着したAPDと累積線量を測定するガラスバッジの2種類を携帯しており、エネシス社の調査でAPDとガラスバッジの測定線量に大差がなかったことも分かった。エネシス社は「恒常的に不適切な行為が行われてはいなかったと考えている」としている。APDのデータは作業終了後にエネシス社を通じて東京電力に報告するが、ガラスバッジは3カ月に1度の提出。いずれのデータも直接の管理は測定業者が担っているという。
 エネシス社は東電のグループ企業で、ホームページによると今年3月末現在、東電の持ち株比率は25・9%となっている。

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