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今を生きる 「家族の絆確かめたい」 二本松、南相馬、茨城で離れ離れの暮らし 母手作りのお守り胸に出陣

母親の手作りのお守りを持ち、出陣に備える佐藤まみさん

■相馬野馬追祭標葉郷騎馬会の螺役 佐藤まみさん(17)
 東京電力福島第一原発事故のため浪江町から二本松市に避難している佐藤まみさん(17)は、28日からの相馬野馬追祭に標葉(しねは)郷騎馬会の螺役(かいやく)として出場する。
 小学3年の時以来、2度目の出陣になる。昨年3月11日、浪江中を卒業した直後に被災し県内外を転々とした。母利恵さん(43)、弟一希君(12)と1年余り白河市で暮らし、二本松へ引っ越す前の5月に「野馬追に出たい」と打ち明けた。
 母方を含め家族や親類は昔から野馬追に関わっていた。仕事のため南相馬市で単身生活の父幸三さん(45)は軍者、茨城県に避難している姉ゆきさん(21)の夫根本研司さん(30)は御使番として出場する。「離れ離れで暮らす家族の絆を確かめたかった」という。
 螺役全員での練習が難しく、1人で近所の林の中で吹いてきた。乗馬は福島市に通って指導を受けた。「乗馬は少し心配だが、雲雀ケ原への行列や本陣のある羊腸(ようちょう)の坂をしっかり上って役目を果たす」と、まみさん。一家3人の騎馬武者のため、利恵さんが作ったお守りを身に着け、堂々の出陣を誓った。

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