東日本大震災

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「あれ・これ市場」再開 川内の農産物等直売所

地元産の旬の野菜などを買い求める村民

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故のため休業していた福島県川内村の農産物等直売所「あれ・これ市場」が29日、約1年4カ月ぶりに営業を再開した。午前10時すぎの開店と同時に、再オープンを待ち望んだ村民約50人が詰め掛け買い物を楽しんだ。 初日は主に農家の13人が放射線量検査を受けたキュウリ、ナス、タマネギ、インゲンなどの夏野菜と手作り豆腐の計14品の合わせて約400袋を持ち寄った。さらに道の駅ひらた(高野哲也駅長)などが平田産野菜を提供し、直売所周辺に露店を出して再開を祝った。運営する合同会社かわうち屋は冷蔵品や冷凍品を含め一般食料品を並べた。
 自宅が旧警戒区域にあり6月にいわき市から村内の仮設住宅に夫(75)と移ったという女性(69)は「村に帰ってきたら落ち着く。市場に来れば知り合いに会えるし食べ物も買えるのでうれしい」と両手いっぱいに食料品を買い込んでいた。
 再開セレモニーでかわうち屋の井出茂職務執行者は「農家の生産意欲や生きがいを持てる環境を整え、(村産農産物などの)安全、安心を発信する場、そして地域のコミュニティーづくりの場にしたい」と述べた。遠藤雄幸村長は「食べ物に対する不安や不信感を払拭(ふっしょく)する長い闘いが今日から始まる。目の前にあることを一つ一つ解決していこう」と祝福した。
 平田村の菅布禰(すがふね)太鼓保存会「め組」の高橋七恵組頭(56)ら女性4人が祝い太鼓を披露した。
 今後は村民のニーズに応じて総菜などの販売を始める予定。営業時間は午前10時から午後5時。8月12日~15日は「かわうち復興祭」のため休業する。

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