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仮設住宅で71歳孤独死 船引で都路の男性、死後数日

 21日午前8時ごろ、田村市都路町の住民が避難する同市船引町の船引運動場仮設住宅で、1人暮らしの無職男性(71)が死亡しているのを自治会役員や市職員が発見し、田村署に通報した。市などによると、遺体は死後数日ほど経過しており、目立った外傷はなく病死とみられるという。
 市によると、室内のテレビが数日間ついたままになっていたことから、自治会役員と市職員が安否を確認しようと鍵を開けて入ったところ、男性が室内で倒れていた。
 市や近隣住民によると、男性の自宅は東京電力福島第一原発事故に伴う旧緊急時避難準備区域内の同市都路町古道地区にあり、震災前から単身で暮らしていた。仮設住宅に入居後も病気で入院したり、都路町の自宅で寝泊まりしたりする時期が長く、集会所で開かれる健康サロンなどの行事に顔を出す機会や近所との交流は少なかったという。
 田村市船引町には都路町民用を中心に4カ所合わせて約360戸の仮設住宅がある。船引運動場仮設住宅は中心部に位置し、最多の約180世帯約500人が暮らしている。
 住民の安否確認策として、市社会福祉協議会に所属する生活支援相談員らが各戸を定期的に訪ねるなどしている。自治会も入居者で班を編成し、敷地内を毎晩巡回するなどしていた。宗像勝男自治会長(67)は「孤独死などが起きないよう努めてきたが、防ぎ切れなかった。同じ地元の仲間が亡くなるのは残念でならない」と話している。自治会は22日夜に臨時の役員会を開き、班長らによる同じ棟の独居高齢者への声掛けを増やすなどの対策を決めた。
 一方、市は21日に各仮設住宅の自治会に入居者の安否確認の強化を求めた。担当者は「今後、居住状況の把握に一層努める」としている。

カテゴリー:福島第一原発事故

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