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「班目先生の方法でやって」 東電テレビ会議映像公開

■3月14日 午後4時12分
【2号機減圧】
 1号機、3号機の水素爆発に続き、危機は2号機にも迫っていた。冷却機能喪失による原子炉の圧力上昇。映像には減圧の手法をめぐり、外部からの提案で事故対応の最前線が一時、混乱する場面が映し出されている。

 東電は当初、2号機の圧力抑制プール内に取り付けてあるベント弁を開くことによって減圧する準備を進めていた。しかし、14日午後4時12分ごろ、吉田所長は電話を取っていた。相手は原子力安全委員会の班目春樹委員長で、ベント弁開放ではなくSR弁(原子炉からの蒸気逃がし弁)を開け、注水するよう提案されたとマイク越しに明かす。

 SR弁による減圧はプラントの状態から難しいと東電側は見ていた。しかし、原子力安全委員会のトップが示した案に、本店の技術系社員を交えた議論が続き、吉田所長はいら立った声を発する。「ちょっと、分からないんだけど、班目先生との主張、何が違うんだっけ」「もう時間がなくて、安全委員長、保安院長、官邸からすぐに操作しろとおっしゃってる」
 ベントに向けた作業が難航していたことから、清水社長は班目委員長の提案を受け入れる決断をする。「吉田さん、清水です。班目先生の方法でやってください」
 しかし、東電によるとSR弁は開いたが、原子炉を包む格納容器と、同容器に接続された圧力抑制プールの圧力は下がらなかった。ベントも行われたが成功せず、大量の放射性物質が放出され、最大の汚染原因になったといわれる。

カテゴリー:3.11大震災・検証

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