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首相、激しい身ぶり 無音の映像、硬直する社員 東電テレビ会議映像公開

■ 3月15日 午前5時36分
【東電本店】
 15日午前5時36分。東電が「全面撤退」するとの情報に、菅直人首相は東電本店に乗り込む。この場面の音声はないが、激しい身ぶりで何かを訴える菅首相の様子と硬直した現場の雰囲気から、当時の緊迫感が伝わってくる。

 作業服の菅首相が本店非常災害対策室に入ると、社員全員が起立して出迎えた。室内は円卓テーブルがあり、20人ほどが席に着く。

 菅首相は右手にマイクを持ち、左手を腰に当てながら話し始めた。三分経過すると、次第に訴えに熱が帯び始めたのか、頻繁に左右を向くようになり、身ぶりが大きくなる。左の拳を何度も突き上げて空(くう)をたたくようなしぐさをしたり、両手を広げる大きな身ぶりを見せたりした。最後はマイクを置き、席を離れて直接社員らに話し掛け始めた。

 オフサイトセンター、福島第一原発、第二原発の免震重要棟、柏崎刈羽原発(新潟)の社員も聞き入っている。第一原発免震重要棟などでは当初、社員が歩き回る姿も見られたが、五分が経過するころには、まるで静止画のように動きが止まった。

 東電が残したメモでは、菅首相は「全員撤退などあり得ない。撤退したら東電はつぶれる。逃げ切れないぞ」などと迫ったという。

カテゴリー:3.11大震災・検証

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