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森林除染「調査研究進め判断」 環境省の検討会が中間報告

 福島県内の森林除染の在り方を検討している環境省の有識者検討会は19
日、森林全体の除染について「今後、調査研究を進めた上で判断することが適当」とする中間報告を取りまとめた。同省は森林全体の除染を「不要」とする方針案を示したが、県民の意見を反映し、除染実施の可能性を探る。
 住居近くやキャンプ場周辺と異なり日常的に立ち入ることのない森林の場合、放射性物質を含む水や大気の森林外流出の可能性が低く、一方で広範囲に落ち葉を除去すると土壌流出が心配され、間伐の効果も限定的というデータを検証した。その結果、土壌流出の根拠や面積など不明な点が多く、「現時点の知見は不十分」と判断し、さらに調査を継続すべきとした。
 その上で、除染技術の研究、開発を進める。環境省などを中心に国家プロジェクトとして短期間で実施することを提言。県などが検討している県環境創造センター(仮称)の整備も含めて国、県などが連携して取り組むことの重要性も中間報告に盛り込んだ。
 地元自治体や関係団体が検討会のヒアリングで住民の不安解消や地域再生に向けた森林除染の必要性を訴えたことも考慮された。
 冒頭、細野豪志環境相兼原発事故担当相は「委員の皆さんには自分が福島県で生活するならどうしてほしいかを考えてほしい」と住民の立場での議論を求めた。
 座長の鈴木基之東大名誉教授は中間報告について「明確な結論は出なかったが、(森林全体の)除染ができるように研究を急がせたいとの思いでまとめた」と語った。

カテゴリー:福島第一原発事故

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