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放射線 放射性物質 Q&A 内部被ばく検査の結果が心配

 ホールボディーカウンターで内部被ばくの検査を受けたところ、カリウム40が4000ベクレル検出されたという結果が出ました。食べ物には気を付けて生活してきたのに、驚いています。大丈夫なのでしょうか?

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■カリウム40の4000ベクレル検出一般的な値で問題はない
 カリウムは、緑黄色野菜やバナナなどの果実に豊富に含まれる物質です。体内にあるナトリウムを外部に押し出すことによって血圧を下げる作用があるほか、体内の水分量を調整する働きがあるなど、生命の維持にはなくてはならない物質といえます。
 人間の場合、体重1キロ中、約2グラムのカリウムが含まれています。カリウムのほとんどは放射性物質ではないのですが、約0.01%はカリウム40という放射性物質が入っています。このため、例えば日本人の主食であるコメには1キロ当たり33ベクレルほどのカリウム40が含まれていることになります。
 カリウム40はベータ線やガンマ線を出しますので、人間は誰であっても常にカリウム40によって内部被ばくをしていることになります。カリウム40による内部被ばくは、年間0.17ミリシーベルト程度になります。
 カリウムは体内では特に筋肉中に多く含まれることから、カリウム40を取り込んでいる量は、その人の筋肉の量にほぼ比例します。仮に同じ60キロの体重であったとしても一般的には女性よりも男性の方がカリウム40の量は多くなります。女性は男性よりも体脂肪が多く、筋肉の量が少ないからです。
 ホールボディーカウンターの内部被ばく検査では通常、成人でカリウム40が3000~6000ベクレル程度検出されますので、4000ベクレルというのは、ごく一般的な値であるといえ、心配する必要はないでしょう。

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