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今を生きる 双葉翔陽、富岡高が合同文化祭 避難先の母校で仲間一体 支えてくれた人に感謝

文化祭で仲間と笑顔を見せる阿部君(左)

■双葉翔陽の実行委員長 阿部翔舞君(3年)
 東京電力福島第一原発事故の影響で、いわき市のいわき明星大にサテライト校を置く双葉翔陽高と富岡高の合同文化祭は20日、同大キャンパスで始まった。富岡町から避難し、同市で寮生活を送る双葉翔陽高の文化祭実行委員長・阿部翔舞君(3年)は「避難生活を送る友達と一緒に盛り上げたい」と意気込む。
 阿部君は東日本大震災と原発事故直後の昨年5月、福島市の福島明成高に転学した。しかし、母校への思いは捨てられなかった。その年の夏、「やっぱり翔陽で学びたい」と双葉翔陽高に戻った。昨年度は安達東高のサテライト校で学び、今年4月、いわき明星大にサテライト校が集約されたのに合わせ、いわき市の寮で1人暮らしを始めた。親元を離れることに不安はあったが、同じ環境で学ぶ仲間の存在が励みになった。
 迎えた卒業の年。大熊町の本来の校舎に帰ることが困難な中、「今、自分ができることを精いっぱいやり遂げたい」と文化祭実行委員長に立候補した。同じ学校の仲間や、各地の避難先で支えてくれた人たちに、文化祭で感謝の気持ちを伝えたいという思いもあった。在校生は減ってしまったが、一体となって準備に取り組んできた。
 文化祭テーマは「Ring of Heart~みんなの絆~」。会場には県外に避難した友人たちも駆け付けたという。「学校がつながった。頑張ってきて良かった」。文化祭は21日まで。笑顔で最終日の成功を期した。

■きょうまで発表 双葉翔陽
 文化祭は模擬店や両校の学校紹介パネル展、クラス旗のコンテストなどを繰り広げ、多くの来場者が訪れた。富岡高は20日のみの開催で、双葉翔陽高は21日も展示やステージ発表などを実施する。

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