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今を生きる 川内で命の大切さ訴え 小中生と教職員に 手作り陶器贈る 亡き長男の思い出胸に

五十嵐さん(後列左から6人目)から贈られた置物を持つ川内小の児童と教職員

■郡山の五十嵐鬼瓦製造所社長 五十嵐勝行さん70
 郡山市の五十嵐鬼瓦製造所社長の五十嵐勝行さん(70)は22日、「帰村宣言」した川内村を訪れ、小中学生にアニメキャラクターなどをデザインした手作り陶器をプレゼントした。五十嵐さんは27年前、当時8歳の長男を小児がんで亡くした。最後まで生きる希望を失わず病気と闘い続けた長男。五十嵐さんは妻久子さん(56)と各地の学校などに足を運び命の大切さを訴えている。「川内復興を応援したい。そして古里を大切に力強く生きてほしい」と、五十嵐さんは子どもたちに呼び掛けた。
 五十嵐さんは「帰村宣言」後の4月から仕事を終えた後、陶器の製作に取り掛かったという。時には深夜までかけてアンパンマンやドラえもんをはじめ「無事帰る」にちなんだカエル、「七転び八起き」のダルマなど大小合わせて100個以上を作った。
 川内小では児童16人と教職員13人が出迎えた。五十嵐さんは「元気な声を出そう」「あいさつをしよう」「礼に始まり礼に終わる」など時折ユーモアを交えながら家族や恩師への感謝の大切さなどを説いた。数十センチから数センチまで大小さまざまな陶器に子どもたちは大喜びし「ありがとうございます」と心のこもったプレゼントに感謝した。
 川内中の生徒14人と教職員12人を含め小中学生と先生全員にミニ置物がプレゼントされた。
 村役場では遠藤雄幸村長や石井芳信教育長と懇談、カエルやダルマの大きな置物を贈った。五十嵐さんはかつて旧富岡高川内校の野球部にボールを贈ったり球場に応援に駆け付けたりしたことなどを明かし、末永い復興支援を約束した。

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