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今を生きる 震災越えて菊花2175輪 菊人形会場に栽培2年がかり 手塩にかけ、自己記録を更新

自己記録の2175輪の千輪咲き(左)を出展した今福さん

■二本松の愛好会会長 今福正さん 64
 東日本大震災からの「復興」をテーマに二本松市・県立霞ケ城公園で開催中の「二本松の菊人形」会場に24日、2175輪の花をつけた千輪咲きが登場した。二本松菊花愛好会会長の今福正さん(64)=同市高越松ケ作=が2年がかりで栽培した。25日には今福さんの作品を含め1500輪以上が3点並ぶ予定で、華やかさを一段と増して来場者を魅了する。
 出展したのは大多輪菊として白い花を咲かせる「裾野の月」。栽培歴20年以上の今福さんは自己記録の2071輪を上回る千輪咲きを-と、通常は開花させる1年半前に植える苗を、2年前の秋から芽のままの状態を維持させ、1本の茎から分かれる芽を増やした。
 千輪咲き作りは長期にわたるため、昼夜を問わない栽培管理や気候の変化に気を使い、成功と失敗は半々という。
 今福さんは「震災が起きた時も、これだけは成功させたいと全力で手入れを続けた。多くの皆さんに見てもらい、感動を与えられれば苦労も報われる」と話す。
 今年は同じ愛好会に所属する伊藤勝夫さん(62)=二本松市大壇=が1785輪、阿部好夫さん(61)=同市永田=が1642輪の作品を出展する。いずれも地元で「裾野の月」から変異し、黄色い花を咲かせる「安達太良の月」と名付けられた品種だ。
 今福さんは「二本松で長年培われた技術と伝統は健在。先輩の菊作り名人が持つ2347輪のギネス記録に挑戦したい」と、さらに意欲を見せている。
■昨年より多いペースの入場者
 二本松の菊人形は13日に開幕し、24日までに4万5000人を超す入場者を集めている。昨年と同様に入場無料で、17万7000人が訪れた昨年より、やや多いペース。
 主催する二本松菊栄会によると、昨年に比べ、県外から観光バスで訪れる入場者が目立つという。

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