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今を生きる 絆胸に伝統の神楽 あすから地域芸能全国大会 新調した衣装で栄えある舞台へ

新調した衣装を着て練習に励む会員

■棚倉 八槻都々古別神社楽人会
 静まり返った夜の神社に笛や太鼓の音が響く。棚倉町の八槻都々古別神社楽人会は、地域伝統芸能全国大会福島大会「ふるさとの祭り2012」で披露する郷土民俗芸能「都々古和気神社の御田植」の練習に励んでいる。27、28の両日、郡山市民文化センターや会津若松市の会津総合運動公園などで開かれる大会では、出演団体の最高賞の高円宮殿下地域伝統芸能賞を受ける。栄えある全国大会を目前に、会員は「風評被害に苦しむ町に元気を」との思いで汗を流している。
 「御田植」は同町の八槻都々古別神社に伝わる神楽で、毎年旧暦1月6日に行う「御田植祭」で豊作を祈願して奉納される。400年以上の歴史があるとされ、楽人が田植えまで17の稲作工程を能狂言風にユーモラスに演じる。国重要無形民俗文化財に指定されている。
 楽人会は大会に向け、9月から10回ほど神社社務所で練習を重ねてきた。今年、第21回民報厚生文化奨励金を受け狩衣(かりぎぬ)、はかま、烏帽子(えぼし)など3着を新調した。24日の練習では新調した衣装をまとい、舞の動きを入念に確認した。大会では新しい衣装で初めての演舞を披露する。
 当日は県内外約70の出演団体と共に、楽人やみこら10人で舞台に立つ。楽長の武家1(たけ・いえくに)さん(78)は「このような素晴らしい伝統文化が町にあることは誇らしいこと。新しい衣装で大会に参加できることに感謝している。町の宝である『御田植』を再認識し町の絆を強めると同時に、今後も伝統芸能の継承に努めたい」と話している。

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