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津波乗り越え新店舗 地元水産物を提供 スーパーシシド「相馬リボン店」オープン 初日から長蛇の列

開店初日でにぎわう店内の水産品販売コーナーで声を掛ける浜名店長(左)

 スーパーシシド(本社・相馬市)は東日本大震災の津波で損壊した市内原釜の相馬店の代替店舗として、市街地の市内中村に「相馬リボン店」を開設し、26日、オープンさせた。
 開設第1号の相馬店を失い、2号店の亘理店(宮城県)のみで営業を続けてきた。震災から1年7カ月余を経ての再スタート。店と地域の再生に願いを込めた「Re Born(リボーン)」、人の絆を結び付ける「リボン」の意味を新しい店名に込めた。浜名良一店長(51)は「これまで以上に地域に愛される店づくりに努めていきたい」と誓う。
 開店初日の朝礼。同店恒例の掛け声が真新しい店舗に響いた。浜名店長が「シシドー」と呼び掛けると、スタッフは「ファイト レッツゴー」と声をそろえて応じた。
 開店前から長蛇の列ができた。「いらっしゃいませ」。入り口に並んだスタッフは続々と来店する住民を笑顔で招き入れた。一時は入店者数を制限するほど混雑した。市内原釜から訪れた元石工職人の三島昭博さん(73)は「慣れ親しんだ店が復活してうれしい。これからも足を運ぶ」と喜んだ。
 同店は地元ならではの魚の鮮度、安さを特色として消費者の信頼を得てきた。東京電力福島第一原発事故の影響で本県の操業自粛は続き、地元水産業を取り巻く情勢は厳しいままだ。一方で、相馬双葉漁協による試験操業など再興を目指す海の男たちの挑戦は続いている。浜名店長は「漁師の挑戦にわれわれも応えたい。一緒になって歩み地元の魚をどんどん売っていきたい」と意気込んでいる。

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