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放射線 放射性物質 Q&A 医療被ばく どの程度なら心配ないか

 病院で受けるエックス線検査などで、医療被ばくを受けることがありますが、検査が重なる場合も考えられます。どの程度までの医療被ばくであれば健康面での影響を心配しないでもいいのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■利点大きい場合線量限度ない妊婦や子どもはよく相談を
 医療被ばくとは、病院での診断・治療や健康診断などで放射線を用いて検査・治療を行うことによって被ばくすることです。
 例えば胸部エックス線写真を1枚撮ると、0.1ミリシーベルト程度、CT写真を1枚撮ると5~10ミリシーベルト程度の被ばくをすることになります。それでは、医療被ばくによる被ばく線量に上限は定められているのでしょうか? 国際放射線防護委員会(ICRP)は「医療被ばくは、被ばくする個人に直接の便益(利益)をもたらすことを意図しており、その医療行為が正当化され、放射線防護が最適化されていれば、(中略)医療被ばくには線量限度は適用されない」という勧告を出しています。
 つまり検査や治療によって放射線被ばくすることによるリスクよりも、それによって病気を早期に発見したり、治療できるというメリットの方が明らかに大きい場合には、医療によって被ばくする線量に上限を定めない、ということです。
 逆に言えば、明らかなメリットがない場合、やみくもに放射線を用いた検査や治療は厳に慎まなくてはならないということになります。特に放射線の感受性が高い子どもや妊婦が検査や治療を受ける場合には慎重な判断が必要です。
 ですので、もし医療被ばくについて不安を感じた場合には、医師や看護師に検査・治療の目的、検査・治療によって考えられる効果などについて、十分に説明を受けられることをお勧めします。

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