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今を生きる 感謝と決意のハロウィーン いわきで教室再開 「継続こそ恩返し」 地域に支えられ半年...

子どもたちに囲まれ、地域への恩返しを誓う山本さん(前から2列目中央)

■浪江の英会話講師 山本博美さん47
 浪江町の英会話講師山本博美さん(47)が、避難先のいわき市郷ケ丘に購入した家で英会話教室を開講して半年がたった。今では2歳児から中学生までの30人が週1回、英会話を学びに訪れる。「元気な子どもたちに癒やされ、励まされる毎日です」。28日にはハロウィーンパーティーを開き、教室内に笑顔が広がった。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が起きるまで浪江、大熊両町内で3つの教室を開き、生徒は合わせて200人を教えていた。原発事故後、県外に一時避難した。県内外に散り散りになった生徒の安否確認をする中で、「教室にずっと通いたかった」との声を聞く。再開する決心をした。いわき市に移った今年5月、再び教室を始めた。
 初めて暮らす土地でどのくらい生徒が集まるのか、最初は手探りだった。地域住民らの後押しで生徒は1人、また1人と増えた。ハロウィーンパーティーは、教室を応援してくれる地域への感謝を込めて開いた。
 「突然の原発事故で、生徒には『さようなら』とも、『頑張ってね』とも声を掛けてあげられなかった」。思い返すたびに悲しさ、悔しさが込み上げる。かわいらしい衣装を身に着けた新天地の「一期生」を見詰め、離れ離れになった古里の生徒も思いながら、山本さんは誓う。「教室を開き続けることが自分なりの周囲への恩返し。子どもたちが将来、国際社会で活躍できるよう、英会話をしっかりと教えたい」

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