東日本大震災

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再起の一歩へ闘志 双葉郡6町堂々の入場 諦めず走り抜く

古里再生への思いを胸に、大会に臨む双葉郡6町の代表選手ら

 タスキをつなぎ、一歩前へ-。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から1年8カ月余り。ふくしま駅伝に出場する51市町村の選手は17日、白河市で行われた開会式に出席し、力強い走りで復興を後押ししようと気持ちを高めた。避難生活が続く双葉郡6町は全国から選手を集めてエントリー。豪雨災害や震災の影響で昨年は出場を見送った只見、下郷両町も2年ぶりに福島路を駆け抜ける。復旧支援や教育活動で本県に越してきた職員らが走る市町村も。古里再生に向け、心を一つにして18日のレースに臨む。
 開会式で広野、楢葉、富岡、大熊、双葉、浪江の双葉郡6町が入場すると、ひときわ大きな拍手が起こった。
 昨年は選手をそろえることができずオープン参加だった双葉町は、白土直裕監督が選手集めに奔走した。震災時に町内の中学に勤めていた教員や知人らに電話して避難先を突き止め、打診した。選手の大会への思いは熱かった。「自分たちの元気な走りを町民に見てもらいたい」
 登録選手のうち、中学生3人は県外で生活する。他の選手も県内各地に散らばる。大会までみんながそろって練習することはできなかった。それでも、白土監督は「沿道で応援してくれる町民がいる。元気と勇気を与えられるよう、一丸となりたい」と誓う。2区を走る山田兼也選手(福島東高二年)は「一つでも上の順位で次の選手にタスキをつなぐ」と力を込める。
 広野町は、JFAアカデミー福島の男子4選手が出場。震災後は活動拠点を静岡県御殿場市に移しているが、選手確保に苦しむ広野町の状況を知り、「町のために」と協力を申し出た。いずれも富岡高二年の強力なメンバーだ。堀江秀作監督は「最後まで諦めずに走り走り切ってほしい。その結果が町のためになる」と期待する。
 富岡町は8月から田村市と郡山市で練習してきた。今年4月から白河地方広域市町村圏消防本部職員となった坂本正喜主将は「昨年はどこか悲痛な感じがあったが、今年は選手たちに笑顔がある」と前向きに進む選手たちの声を代弁した。

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