東日本大震災

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絆 胸に復活の書展 きょうまで南相馬の鶴林書道会

被災地の復興を願う作品と黒田会長

 「復活の書展を開くことができた。会員が頑張っている姿を見てほしい」。南相馬市原町区の市民文化会館ギャラリーで17日から2日間の日程で始まった第16回鶴林書展。主催する鶴林書道会(本部・南相馬市)の会長黒田亀雄さん(77)は力作がそろった会場を感慨深げに見回した。
 書展は隔年開催で昨年開く予定だったが、同会は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で活動を停止した。黒田さんは県と東北の療術師協会長も務めており、昨年は1カ月間、福島市に避難、書道会と療術師会の会員の安否確認などに追われた。
 活動を再開したのは今年1月になってから。黒田さんは津波を表現した大字「涛(おおなみ)」と市の再興を願う隷書「復興」を出品。事務局の風越清孝さんら会員15人は漢詩、千字文、小倉百人一首など約50点を並べた。
 会場には上部団体である産経国際書展系列の鶴心書道会(本部・東京)の会長で10月10日に99歳で亡くなった山田松鶴さんの楷書「菅原道真詩」や、副会長で浪江町商工会長を務めている松崎俊憲さん(69)の「白鶴舞碧空」を展示、同人4人も賛助作品を寄せてくれた。17日は二本松市に避難している松崎さんが会場を訪れて会員を激励した。
 「同級生はみんな退職している年齢だが、活動できること、趣味を持っていることは幸せ。多くの支援を受け、絆のありがたさを感じた」と黒田さん。1年遅れでの開催にこぎ着け、ほっとした表情を見せた。18日は午前9時から午後4時まで。

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