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今を生きる がん克服不屈の姿伝える 都路中で演奏会 生徒に大きな勇気

被災地を回り、演奏や闘病体験を伝える木山さん

■広島出身オランダ在住 ピアニスト 木山尚子さん38
 広島県出身でオランダ在住のピアニスト木山尚子さん(38)は16日、原発事故のために仮校舎で学ぶ田村市の都路中を訪ね、プロの音色と闘病体験を伝えた。「がんを克服した自分だから伝えられることがある」と話す木山さんの姿に、生徒からは「諦めずに努力する大切さを実感した」「ボランティアの姿勢を学んだ」などの声が寄せられた。
 木山さんは武蔵野音大卒業後、オランダに留学。ユトレヒトを拠点に欧州で活躍していたが、4年前に乳がんを発病した。5回の手術や抗がん剤による治療を乗り越え、震災当日の昨年3月11日には現地で復帰演奏会を開いていた。
 「東北で大変な災害が起きた。大勢の人に救われた命を役立てたい」。音楽仲間を集めて復興支援団体を組織し、現地でコンサートやバザーを開催。昨年夏には支援ツアーを催し、いわき市など日本各地を訪ねた。
 16日は全校生約60人を前に「エリーゼのために」「月光」などを演奏した。曲間では困難な状況でも諦めずに目標を持ち続ける姿勢や人同士が支え合う大切さ、命の尊さなどを訴えた。
 今回の来日では地元の広島市や郡山、いわき両市などでステージに立った。18日は三春町の三春交流館まほらでも公演した。

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