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福島のため一念発起 あす避難先・郡山にオープン 古里浪江の写真展示「魅力伝えたい」

ジムのオープンを前に練習に励む周原さん

■クライミングジム経営 周原仁さん(36)
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故により浪江町から郡山市に避難している周原(しゅうはら)仁さん(36)は23日、郡山市大槻町で、壁をよじ登るスポーツのクライミングを満喫できる「クライミングジムナナシノ」を始める。県外を拠点とすることも考えたが、「福島のために何か活動したい」と一念発起した。今後、ジム内に古里の写真を展示することも考えている。「自分にとっての復興の第一歩」と語り、新たなスタートを切る。
 周原さんは浪江町でサービス業の会社を経営していた。29歳の時、ロープを使わずに2メートルから4メートルほどの岩や壁を登る「フリークライミング」に出合った。"肉体を使ったパズル"とも言われ、壁のどこに手足を置くか考え、集中力、技術、バランス感覚などが求められる。「登り切ったときの達成感は何物にも替えられない」。周原さんは魅力を語る。
 避難後に「自分が大好きなスポーツに関する仕事をしていきたい」とジムの経営を検討。今年1月ごろから物件を探し始めた。
 東京都や仙台市などへも出掛けたが、「福島県から離れることに違和感があった」と郡山市内で始めることを決め、新たな拠点を見つけた。
 周原さんは浪江町でもフリークライミングの施設を持っており、手足を掛ける岩「ホールド」を外して新たな施設に持ち込んだ。
 周原さんは「少しでも浪江を感じられる場所にしたかった」と話す。今後は施設内に浪江の写真を展示し、利用者に古里の魅力を伝える考えだ。
 「浪江とクライミングを融合させたこの場所から新たな一歩を踏み出す。両方の魅力を発信したい」
 クライミングジムナナシノは郡山市大槻町字小割林1。営業時間は平日午後1時から午後10時まで、土、日曜日と祝日は午前10時から午後8時まで。水曜日は定休日。登録料1000円で、利用料は1日1500円、高校生以下1200円。利用は小学3年生以上。問い合わせは同ジム 電話024(983)4662へ。

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