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今を生きる 10万個の光、心温める 白川政敏さんら10日かけ完成

小高のあかりのファンタジーを再現した電飾

■「あかりのファンタジーinおだか」 復興願う電飾原町に復活
 南相馬市小高区の年末年始を彩ってきた小高観光協会の恒例イベント「あかりのファンタジーinおだか」のイルミネーションが21日、同市原町区上渋佐のセントラル住設の社屋に復活した。豪華な電飾で知られた小高区飯崎地区の美容室「サロン・ド・ケイ」経営の白川ケイ子さん(67)に代わり夫の政敏さん(70)らが発光ダイオード(LED)約10万個を店から持ち寄り飾り付けた。小高の復興を願う光が原町で輝き、住民の心を温めている。
 「サロン・ド・ケイ」はあかりのファンタジーinおだかで6年連続グランプリに輝いたイルミネーションの名所。経営していたケイ子さんが20年以上前から電飾を少しずつ増やしてきたが、震災と原発事故で東京都町田市に避難中だ。小高区は4月の区域再編で一部を除き立ち入りは自由になったが除染や社会基盤の復旧中で、住民が暮らすには至っていない。
 「イルミネーションを復活させたい」。政敏さんに賛同し、飯崎地区の友人で山形市に避難している斎藤静清さん(68)、南相馬市の高見町仮設住宅に移った菅野精一さん(60)が協力し、10日がかりで完成させた。
 高さ約10メートルのケヤキや約6メートルのモミの木のツリー、サツキの植栽を電飾、展示場の屋上には光のシャワーを飾った。
 政敏さんらは「小高の冬の風物詩が懐かしい。帰りたい思い、復興の願いを込めて飾り付けた」と話し、出来栄えに感無量の表情。「サロン・ド・ケイ」はセントラル住設社長の斎藤一美さん(62)の実家で「南相馬市、小高区の復興を祈る光だ。避難者に元気を届けたい」と話した。
 点灯時間は午後5時から9時まで。1月10日まで楽しめる。

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