東日本大震災

「放射線・放射性物質Q&A」アーカイブ

  • Check

放射線 放射性物質 Q&A 子どもの甲状腺検査概要は

 東京電力福島第一原発事故を受け、県の県民健康管理調査で子どもの甲状腺検査が進められています。検査で甲状腺の状態を調べるに当たっては、どのような点をどんな方法で確認しているのでしょうか。

【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大大学院教授(放射線医療科学専攻) 高村昇さん

■触診やホルモンを測定超音波用い細かく把握

 甲状腺の検査にはいくつかの方法があります。甲状腺は体の表面にある臓器ですので、大きくなったりすると、指で首を触る触診で甲状腺の性状をチェックできます。
 また、甲状腺はホルモンを分泌する臓器ですので、分泌された甲状腺ホルモン、さらには甲状腺ホルモンの分泌を調整している下垂体(大脳にある器官)から出されるホルモン(甲状腺刺激ホルモン)を測定すれば、甲状腺の働き具合を確認できます。
 例えば、バセドウ病など甲状腺機能が高進する状態では甲状腺ホルモンが上昇し、甲状腺刺激ホルモンが低下します。逆に、甲状腺機能が低下する状態では甲状腺ホルモンが低下し、甲状腺刺激ホルモンは上昇します。これらの状況に加えて甲状腺に対する抗体などを測定することで、甲状腺機能の現状を判断できます。
 現在の県民健康管理調査の1次検査で実施されている超音波検査も非常に有用です。超音波検査をすれば、甲状腺の形状はもちろん、大きさ、場合によっては甲状腺の中の血液の量なども観察することで甲状腺の形態を細かく把握できます。近年、画質を含めて超音波装置の品質が格段に向上し、これまでは分からなかったような微細な構造も描出できるようになってきています。
 このように、甲状腺の検査にはいくつかの種類があり、病気の種類や検査の目的に応じてそれぞれを組み合わせて行っています。

カテゴリー:放射線・放射性物質Q&A

「放射線・放射性物質Q&A」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧