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避難者の健康づくり応援 自費でスポーツジム開設 「古里に恩返しする」

スポーツジムで避難者の健康づくりを目指す但野さん(右)

■鹿島区の薬局経営 但野一博さん(58)

 南相馬市鹿島区の薬局経営「ただの」代表取締役の但野一博さん(58)は、12月1日に同区寺内に「スポーツジム歩み」をオープンする。原発事故から1年8カ月が過ぎ、避難者の体調悪化が心配される中で、「運動を通して元気になってほしい」と願う。27日には安全祈願を行った。
 仮設住宅が多い鹿島区内では、早朝から夜まで、ウオーキングをする人が多くなった。薬局を訪れる人から「血圧が高くなった」「酒量が増えた」「眠れない」「ストレスがたまる」などの相談が寄せられていた。震災前は鹿島厚生病院にリハビリ運動施設があったが、現在は活動を休止している。市に運動施設建設を要望したが「箱物は造れない」と断られた。
 但野さんは震災前に薬局を3店経営していたが、現在営業できるのは原町店だけ。それでも「古里に恩返しをする」と、自費で施設を造ることを決意した。
 旧縫製工場を借りて内部を改装。鹿島厚生病院のトレーニングマシン18台を、市を介してJA福島厚生連から借用した。約20年前のトレーニングマシンはワイヤ、ベルト、チェーンを全て交換した。助成はゼロで、出費は2000万円を超えた。
 建物は約200平方メートル。今後はランニングマシン、バイクを買い足す予定だ。男女別のシャワー室を作り、専属のインストラクターも置く。但野さんは「ストレスを汗で吹き飛ばしてほしい。気功やヨガ教室も開きたい」と健康を支える夢を広げている。
 登録料は1575円で、1日2時間利用の月会費は5250円。70歳以上は4200円に優遇する。利用時間は平日は午前10時から午後9時、土曜は午前9時から午後9時、日曜は午前9時から午後5時まで。月曜定休。会員を募集している。電話は0244(26)5705。

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