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今を生きる 被災者癒やす店に きょう福島に再オープン

15日から福島市栄町でバーをオープンする安藤さん

■富岡町のバー「ばーでぃー」 安藤芙美子さん57
 14日午後、福島市栄町のビル1階のバー「ばーでぃー」には、翌日のオープンに向けて準備に忙しい安藤芙美子さん(57)の姿があった。
 安藤さんは東京電力福島第一原発事故が起きるまで、富岡町でバー「ばーでぃー」を経営していた。出身地の福島市に避難していたが昨秋、初めて一時帰宅。カビに覆われ変わり果てた自宅の様子に言葉を失った。放射線量を測定すると、自宅の裏山は毎時16マイクロシーベルトだった。「もう住めないかもしれない」。失意の中で福島市に戻った。
 先が見えない避難生活の中、眠れず、無気力な気持ちにもなって病院に通う日が続いた。そんな時、自分と同様に被災しながら避難先で会社を起こしてたくましく生きている友人の姿を見た。「わたしももう一度立ち上がりたい」。10月ごろ、福島市に店を開くと決意した。店は富岡町時代と同じ名前にした。一時はプロゴルファーを目指すほどゴルフ好きだったことから付けた名前だ。
 「ばーでぃー」は15日午後5時にオープンする。手作りの豆腐サラダやいかにんじん、いかの塩辛などが自慢だ。安藤さんは「避難先で悩みを抱える多くの被災者が訪れる店にしたい」と意気込んでいる。
 住所は福島市栄町12の12 サモン館1階。電話024(521)8356。営業時間は午後5時から同11時。

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