東日本大震災

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復興や避難者対策に注文 県内有権者

仮設住宅でテレビの開票速報を見詰める三浦さん(左)と母アキノさん=福島市

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故への迅速な対応を願う県民は16日、新しい政権の枠組みでの復興や避難者対策の実現に向け注文を付けた。
 「一日も早く復興に向けて政策を進めてほしい」。埼玉県加須市の借り上げ住宅に避難している双葉町の西内芳徳さん(43)はテレビで開票結果を見詰めた。「前回の衆院選で民主党への期待が大きかっただけに反動が影響したのではないか」と自民党勝利の要因を分析。「ただ自民党の全てが正しいとは限らない。国民のためになる政策は政党間の協力も必要」とした。
 福島市の仮設住宅に暮らす浪江町の三浦幸子さん(56)は「なぜ自民党が圧勝したのだろう」とつぶやいた。「原発事故がこんなにも県民を苦しめているのに、なぜ反原発を掲げる政党の議席が伸びないのか」と、母アキノさん(85)と開票速報に見入った。福島市に仕立屋を開店させ、今のところ町に戻るつもりはない。「避難先で新たな人生を歩み始めた人を支えるのも政治の役割ではないか」。避難者が明るい将来を描ける政策を求めた。
 川内村の開票所となった村コミュニティーセンターで開票を見守った同村の農業男性(68)は「村を挙げて風評被害の不安と闘いながら来年のコメ作付けに向けて準備を進めている。TPP交渉参加に反対する自民党が勝ったことは村の農業再生の後押しになる」と期待した。
 一方、喜多方市のJR喜多方駅前で理美容サロンを営む理容師大湊茂雄さん(39)は「また自民政権に戻るのか」と首をかしげた。地方自治を変革した日本維新の会に期待していたという。「しがらみの多い政治に景気回復は期待できない。ただ、私たちが払う税金の使い方はしっかりと考えてほしい」と訴えた。

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