東日本大震災

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あんぽ柿普及に貢献 故佐藤昌一さん 古里の恩人に理解を深める 五十沢小児童

史生さん(右)に感謝の言葉を述べる児童

 福島県伊達市梁川町の五十沢小の児童は13日、同市の名産「五十沢あんぽ柿」の製法開発と普及に貢献した故佐藤昌一さんの故郷、塙町板庭を訪れ、生家訪問と墓参をした。
 同校児童は総合学習の授業で柿の木を観察するなど、あんぽ柿について学習している。本来は実際にあんぽ柿作りを体験するが、東京電力福島第一原発事故による県からの加工自粛要請のため2年連続して体験実習ができないため代わりに実施した。
 四年から六年生までの全児童26人と教職員、五十沢公民館関係者らが参加した。佐藤さんの長男史生さん(78)が歓迎し、孫の誠さん(48)が佐藤さんの生い立ちや著述した本などを披露した。子どもたちが史生さんに「苦しんでいたふるさとを佐藤さんがあんぽ柿で救ってくれ、ありがとうございました」などとお礼を述べ、児童が学習成果を書いた記録を史生さんに贈った。その後墓地を訪問し、故郷の恩人の冥福を祈った。
 佐藤さんは明治41年、塙町生まれ。昭和4年に五十沢農業公民学校に講師として赴任した。産業の主流だった繭の価格が暴落した時期に、あんぽ柿生産や家畜の飼育などを指導し、農家を窮地から救った。あんぽ柿の品質改良にも積極的に取り組み、硫黄による薫蒸方法を冊子にまとめるなどして広く伝えた。昭和19年、フィリピンで戦死した。

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